<第191号> ベンダーマネジメント
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グローバル市場開拓 メルマガ
<第191号>
ベンダーマネジメント
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
年金はあてにならないから支払わないということをいう人がいます。
日本の経済には未来がないということをいう人がいます。
事実かもしれないし、そうではないかも知れない。
でも、そう思っている人が過半数を超えると、実際にそうなるでしょう。
最初から簡単なことなど一つもなく、
最初から幸せな人生など一つもないのとおなじように、
みんなが頑張ることで、力が生まれます。
成長している時も頑張っているし、
現状維持している時も頑張っているし、
衰退している時も頑張っています。
衰退しているときは、頑張っても結果がでないと
どうしても外部に結果が出ない理由を求めてしまいます。
もちろん外部に理由はいくらでもありますが、
他人からすれば自分も外部です。
外部に帰責している人が増えれば、負の連鎖です。
日本企業に多額の投資をする人がいます。
コロナが明けてみると、街はあっという間に外国人が溢れます。
日本には魅力が満載なのは、誰から見ても明らか。
この素晴らしい国に住む人自身が、日本の将来を危惧するのはもったいないです。
明るい未来を求めて、正しいことを探しながら実行を続ける。
決して簡単ではないですが、それができることだけでも、幸せなことです。
さて、本号の内容です。
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<第191号> ベンダーマネジメント
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所有から使用へという言葉が言われるようになってから早くも10年。
消費行動の変化は、当然企業組織にも大きな影響を与えています。
内製から外注に切り替える企業が増え、
そうやって外に出た仕事に対応するフリーランスが増えています。
もちろん内製化を追求することで高品質を維持するというニーズも高いです。
そういったプレミア製品の価値は上がる傾向にあります。
芸術品とコモディティの距離はますます開いていくことになるでしょう。
そして、経済の原則として、マーケットの大きい方では競争が激しく、
規模が収益を左右することになります。
コモディティで大きなシェアを獲得するためには、
品質を維持しながら、コストを下げて競合よりも優位な条件で
ビジネスモデルを回すことが求められます。
そうやって今、コモディディの世界では、
フリーランスの活用方法が競争力を左右するようになっています。
フリーランス活用は、これまで内製していたものを外注するということではありません。
内製のために、社内で培ってきたノウハウを外に出すことであり、
内製で社員のために提供してきた教育プログラムを、外部の人材に提供することであり、
内製に従事できる人材を採用してきたプロセスを、外部人材活用のために適用することです。
これが、ベンダーマネジメント。
ベンダーマネジメントは、マーケティングやブランディング同様に、
経営手法として重視されるようになっています。
まずは、ベンダーの情報が必要です。できるだけたくさんのベンダー情報があった方がよいです。
その上で、自社のブランドを冠した製品提供プロセスに関与させることができる信頼できるベンダーを選びます。
今回、選ばれなかったベンダーでも、いつか、将来、何かしらの力を借りる可能性があります。
だから選ばれても、選ばれなくても、ベンダーの情報を常に最新の状態で更新をし続けることが必要です。
選ばれたベンダーには自社のノウハウの一部を提供します。
もちろん、そのノウハウは機密情報なので機密情報は遵守させなければなりません。
定められた工程を守らないと、会社の信頼そのものを失うことにつながります。
例え選ばれた特定のベンダーが別の優れた手法を持っていたとしても、
事故が起こった時に、マネジメント側が対応できないような工程はリスク要因となるため、
定められた工程を逸脱することは認められません。
すべてのベンダーに、提供したノウハウ通りの運用をするように教育する必要があります。
特定のベンダーを使い続けると、そこには当然、奢り、自惚れ、甘え、マンネリが生じます。
だからベンダー間を競争させることも重要。
たとえクライアントから常に一定の仕事を定期的に受け続けたとしても、
ベンダーは定期的に変えた方がよいでしょう。
たとえそれがリスクとなったとしても、成長のためには必要です。
問題を起こしたベンダーは、その問題を記録するためのプロセスも必要です。
仕事は適材適所。
あるベンダーに向いている仕事を判断し、
ある仕事に向いているベンダーを判断していくことが、
ベンダーマネジメントの競争力を左右します。
そしてベンダーマネジメントを日本語で行なっている限りは、
日本のベンダーしか使えません。
ベンダーマネジメントを英語で行うようになると、
世界中のベンダーを使えることになります。
国内自社拠点で作った自社製品を海外に輸出する、
海外自社拠点で作った自社製品を世界中で販売する、
世界中でベンダーが作った自社製品を世界中で販売する。
どれもグローバルビジネスですが、
最もスケーラブルで、最もレジリエンスが高いのが、
ベンダーマネジメントモデルであると言えます。
本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。
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