<第190号> メディア
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グローバル市場開拓 メルマガ
<第190号>
メディア
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
旅は、食事や景観だけでなく、出会いや新たな発見も提供してくれます。
先週は会社の会議でイタリアのベネチアに行ってきました。
ピザやティラミスを食べた経験や、
ペギー・グッゲンハイムで学んだアートも重要ですが、
船を渡る時に偶然隣になった人との出会いや、
混雑地を離れた場所に存在している現地の人々の日常とのふれあいもまた、
素敵な思い出を提供してくれます。
VRが発展して、様々な擬似体験ができるようになっても、
足を運んだ時に得られる出会いや発見は得られないと思います。
Youtubeで無料で音楽を視聴できるようになったことで、
ますますコンサートに足を運びたくなったことと同様に、
バーチャル技術の発展は、実際に足を運ぶことへの欲求を高めてくれると思います。
コロナで旅行に行けなくなり、
コロナでバーチャル技術がますます発展したことは、
「旅に行きたいな」という気持ちをますます高めてくれるように思います。
コロナでマイクロツーリズムも注目されました。
遠くに行くことだけがトラベルではありません。
毎日会社に行くために通る道も、発想を変えればトラベル。
通勤電車のラッシュの中にも出会いがあるかも知れません。
旅は、自分自身の中にあるものを発見させてくれます。
自分と向き合うのが、旅。
トラベルは、日常の中にこそ存在していると思います。
さて、本号の内容です。
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<第190号> メディア
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メディアの持つ威力は強力です。
無名な人が何かしらの露出で有名になると、
その露出の前と後とで、周囲の目が一変します。
だから何かしらのメディアでデビューすることに
憧れを持つ人はたくさんいます。
メディアは強力だからこそ、権力に対して脆弱です。
表現の自由が憲法で保障され、
ジャーナリズムという学問が存在していることからも、
メディアの倫理が歴史的にも守られてきたことがわかります。
インターネットは、そのメディアを多様化させました。
無料のブロードキャストが生まれたことで、
自らが何時でもプロデューサーになることができます。
メディアの倫理は、歴史的にも大きな転換点になっています。
だから今、産業革命と同じ文脈で「革命」という言葉が使われています。
誰でもプロデューサーになることができるようになると、
アマチュアが増えることになります。
ピラミッドの下層が増えれば増えるほど、ピラミッドは大きくなり、
ピラミッドの頂点の価値は高まります。
だからこれからは、クリエイティブの時代と言われています。
芸術の価値はこれからもますます高まっていくでしょう。
一方で、暗黙知の世界も存在しています。
キュービズムを理解できる人は、美術館を訪れる人の中でも、
さらに限られています。
インターネットというインフラに一斉に情報を発信することと、
象牙の塔とは両立しません。
短い時間で、キャッチーで、できるだけたくさんの人の心を掴む。
これが、アマチュアの世界のメインストリームと言えます。
そのために、強力なキャラクターとコラボしたり、
インパクトのあるメッセージを用いたり。
テキストだけでなく、画像で情報を発信することで、
視覚的にインパクトを与えることができます。
さらに動画で情報を発信することで、
視覚だけでなく聴覚にもうったえることができます。
ただしこのように、画像や動画になればなるほど、
グローバル市場との嗜好の違いは顕著です。
ハローキティのようなグローバルで受け入れらている強力なアイコンは別として、
日本発の強力なIPもほぼローカライズされていて、
日本のコンテンツがそのまま海外で受けいられることは稀です。
ことマーケティングとなると、
動画の制作については、日本向けコンテンツに字幕や吹き替えをするのではなく、
海外向けに新たな動画を作成するというケースが増えています。
そのために、日本のコンテンツを、海外向け動画に仕上げるニーズが高まっています。
ドイツ向け動画を制作するならば、ドイツの制作会社、
フランス向け動画を制作するならば、フランスの制作会社が、
それぞれの市場のことを最もよく知っています。
こういった、各国の制作会社と仕事ができるような力量が、
今日本企業に求められています。
本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。
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