<第184号> イントラネット

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第184号>
イントラネット
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。

価格でとったビジネスは価格で奪われる。
だから、付加価値が
ビジネスの世界では、差別化の要素となります。

しかし、マスメディアさらにインターネットの普及で、
付加価値だけでなく、いかにユーザーに情報を届けるか、
ということも勝負のフィールドとなりました。

そして、価格同様に、
マーケティングでとった仕事は、マーケティングで奪われる。
マーケティングが市場で活発になればなるほど、
世代交代が進み、ビジネスモデルは長続きしなくなっています。

ところが、長続きしているビジネスモデルは、
マーケティングに左右されることなく、
やはり付加価値にフォーカスをしています。

老舗旅館で大々的なマーケティングをしている例はあまりありません。
一度訪れたらまた訪れたいなと。
あの旅館よかったなと。
こういった心と心の繋がりが、ファンを地道に増やしています。

フランスのニースにあるイギリス人の散歩道に毎年訪れる人はいても、
金の鯱鉾を見に名古屋城を毎年訪れる人はいないでしょう。
だからといって、名古屋城に魅力がないわけではありません。
日本のお城は歴史とロマンが詰まっています。
金の鯱鉾が名古屋城の価値を下げてしまっていると感じるのは私だけではないと思います。
発信力が高いものには、気をつけなければなりません。

物事は公平にできています。
何かを得るためには、何かを失う必要があります。
一瞬でたくさんのファンの指示を得ようとすると、昔からのファンを失うことになりかねません。

だからみんな、毎日自分を磨いて、おもてなしの心を忘れずに、
一人、また一人と、地道にファンを増やしているのだと思います。
そうやって、大事にされてきたファンは、
マーケティングに左右されず、いつまでも付加価値を理解してくれると思います。

さて本号の内容です。

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<第184号> イントラネット

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イントラネットと呼ばれる仕組みはインターネットの普及時から存在していました。
私が社会人になった約25年前に、すでに、
社内通知はイントラネットで発信され、
社内で必要な資料はイントラネットからダウンロードすることができました。

しかし当時は、イントラネットは一つ。
イントラネットの管理者も少数でした。

今はイントラネットは一つではありません。
イントラネットの定義を、排他的なメンバーシップ向けの仕組みであると定義するならば、
社内限定のインターネットを通じた仕組みはいくらでもあります。
Sales ForceやJIRA、ServiceNowなど、社内で活用できるSaaSソリューションが
どんどん世の中に出てきて便利になっています。
クラウドはイントラネットの仕組みを飛躍的に発展させたと言えます。

今、その排他的なメンバーシップ向けの仕組みの中で、
コンテンツを更新するのは管理者ではなく、メンバー一人ひとりです。
Slackのようにチャンネルを作って、仲間を招待して、情報をどんどん更新していくのも、
新しいイントラネットの一つの形と思いますし、
Backlogのように課題毎にスレッドを作って、解決したら閉じるというも、
新しいイントラネットの一つの形を思います。

社内向けのDXということで、こういったクラウドを導入することで、
業務を効率化するということがこの数年で進みました。
その一方で、イントラネットという考え方で、これらの仕組み全体を、
俯瞰的に見ることも難しくなっています。

それぞれが、それぞれに使いやすいツールで仲間と情報を共有する。

ところが、通常は物事はあるべき方向に自然と向い、落ち着くべき場所におさまるのですが、
どんどん新しい便利なツールが生まれてきて、
会社のマネジメント層から、「これを使え」という指示がある場合や
社員がいいツールを見つけてきて勝手に使う場合もあり、
誰が何を使っているのか、組織が大きくなればなるほどわかりにくくなります。

そもそもイントラネットとは何なのか?

今やイントラネットは、
社員に一方的に情報を提供するためだけでなく、
社員同士、情報を共有し、
社員の業務を効率化し、
社員の中にコミュニティを形成し、
社内の課題を社内で解決し、
社員に学びに機会を提供し、
というものになっています。

このように考えると、
イントラネットの設計を構築し、
イントラネットを有効に活用することが、
会社の競争力に直結することがわかります。

グローバル企業にとっては、このイントラネットの設計を、
グローバルで構築していくことが、
社員の成長のためにも、社員のロイヤルティを高めるためにも、
社員のエンゲージメントを促すためにも、
とても重要になっています。

本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。

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2023-03-12 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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