<第183号> 行動規範

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第183号>
行動規範
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。

コロナ禍と言われた特殊な環境が終息しつつあります。
在宅が基本の会社と、出社が基本の会社と、ハイブリッドの会社と、
別れてきています。

少し前に働き方改革が行われました。
その前から日本人は働きすぎと言われてきました。
COVID19は、「自由な働き方」を企業に定着させる推進力になったと言えます。

その一方で、「自由な働き方」で業績を伸ばすための答えはありません。
時間単位の労働への報酬体系から、成果報酬へとか、ジョブ型雇用へとか、
昔から言われ続けていますが、
なかなか成功したという話は聞きません。

労働時間を短縮したことで社員がやる気になって、業績が伸びた、
という事例はいくらでもありますが、
これは社員の賃金を上げて社員がやる気になって業績が伸びた、
といった場合と同じで、効果は短期的。すぐにそれが当たり前になり、
当初のやる気は失せてしまいます。

欧米の企業は働き方は自由と言われますが、
少なくとも私が社会人をしている25年間の経験では、
今も昔も、欧米人で働く人はめちゃくちゃ働いています。

日本企業の成長の源泉は、
社員の時間的拘束と精神的拘束にあったのではないか?
と個人的には、感じています。
会社に来て、見て聞いて、失敗して、叱られて、成功して、褒められて、
育たれながら、育てながら、ともに成長していく。
こんな古い経営が、強みだったと思います。

とは言っても、昔には戻れません。

コロナ禍で自由な学生時代を過ごせなかった若者がたくさんいます。
学校に行きたくても行けず、頑張って在宅でいろんな方法を考え、
学び、青春をしてきました。まさに、在宅を乗り切った世代。

そうやって苦労した人たちに、
「毎日出社して働け」と言われたら、
頭では理解できても、心と体がついてくるとは限りません。

古い経営が素晴らしいから、古い経営に回帰しようというのは、
正しい答えではないと思います。

古い経営でできていて、働き方改革でできなくなったことを、
どうやって新しい形で実現していくか?

今、多くの会社がそこに取り組んでいます。

さて、本号の内容です。

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<第183号> 行動規範

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行動規範。英語では、Code of Conduct。

これを定める企業が増えています。
クレドとは違って、こうしよう、ではなく、
これを守りなさい、
といった具体的な内容です。

イメージとしては、小学校の頃から言われている、
約束は守りましょう、
人を傷つけてはいけません、
時間は守りましょう、
といった道徳的な規範を、ビジネスのルールとして定めたものです。

ビジネスの世界では、
ハラスメント、贈収賄、スパムといったセキュリティへの脅威、
または独禁法や景表法などのコンプライアンスなど、
より複雑な守るべき内容があります。

これらの内容は、大企業でも中小企業でも、
昔から
新入社員が先輩たちから
オンの場でもオフの場でも
教えられてきた内容です。

その教える風土は、社風とも言われました。
社長が厳しく指導する場合もあれば、
朝礼で行う場合もあれば、
飲みニケーションでこなう場合もあれば、
専門の部門が教える場合もあれば、
各部門がOJTで行う場合もありました。

しかし、この社風は、終身雇用が前提。
どんどんやめて、どんどん中途が入社してくる今、
人と人との繋がりで会社のルールを教えていくという方法には、
限界があります。

そこで行動規範。
文書の場合もあれば、動画の場合もあれば、
eラーニングのようなデジタルコンテンツの場合もあります。

行動規範の内容も、伝え方も、会社が工夫しています。
大企業は行動規範を多言語化しています。

人が企業の成長の源泉であることは今も昔も同じ。
行動規範を浸透させる仕組みを構築することが今、
重要になっています。

本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。

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2023-03-05 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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