<第178号> 機械翻訳 その1
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グローバル市場開拓 メルマガ
<第178号>
機械翻訳 その1
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
チャットGPTが旋風を起こしています。
規制をする国も出てきて、いよいよシンギュラリティの到来を感じさせるようになってきました。
「いよいよ」、というよりも「もう」という実感です。
レイ・カーツワイルが予測したよりも早くシンギュラリティが起こるかも知れません。
新しい技術が生まれると、かつて旋風を起こした技術は廃れます。
だから革新。
ただこれだけ技術革新のスピードが速いと、
人間の適応能力も早くなければなりません。
技術革新のスピードが速くなればなるほど。
人間自身の適応力も早くなっている。
だから技術革新のスピードはますます早まる。
では人間以外の生き物も変化しているのか?
種によって変化のスピードは変わります。
生物は多様性が必要。
人間も多様性が必要。
競争社会は、変化のスピードに適用できる人間を優位に立たせ、
一部の人間はますます変化を目指します。
ダイバシティが大義名分につながらないことを願います。
私たちが習った世界史は、ヨーロッパの歴史と中国の歴史。
アフリカ大陸やアメリカ大陸の原住民の歴史は世界史では習いません。
その歴史を知っている人もごく僅か。
支配する側は歴史を残しますが、支配される側は歴史を残しません。
テクノロジーを使いこなす側が最終的に歴史を塗り替える権利を持つならば、
テクノロジーが正義になるでしょう。
その先に道はあるのか?
芸術の世界は、変化しながらも、常に感動を提供してくれます。
レンブラントとピカソがどっちが好きかという意見はあっても、
どっちが優れているかという議論にはなりません。
メンデルスゾーンとビートルズのどっちが優れているかという
考え方をしただけで、間違っていると思われます。
シェークスピアにしてもトルストイにしても、何回読んでも、
毎回新たな気づきを与えてくれます。
ビジネスの世界はそうはなりません。
常に上書き。
多分、宗教の世界には、こういったことに対する答えを、
それぞれの宗教ごとに、もっているんだろうな、
と思います。
さて、本号の内容です。
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<第178号> 機械翻訳 その1
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機械翻訳の技術がどんどん進んでいます。
機械翻訳はあくまでツール。
依存するものではありません。
それは当然のこととして、ではどうツールとして使いこなすか?
ということまで掘り下げることはなかなかできません。
例えばYoutubeを見ると、
自動で文字起こしがでます。
この文字起こしが、機械翻訳で自動で多言語になる時代はもうすでに訪れています。
ニーズとシーズが合致して、コスト面さえクリアすれば、実現します。
これも一つ、機械翻訳を使いこなしている一例と言えます。
メタバース上でのコミュニケーションでこういったリアルタイムの文字起こしと多言語化のニーズは
どんどん高まっていくでしょう。
では、星の王子様を機械翻訳で翻訳するか?
それは誰が考えても台無しでしょう。
芸術作品は、作者だけでなく、翻訳者も芸術家でなければ、
ローカライズはできません。
料理のレシピを作成する際に、
料理をしながら動画をとって、
その動画が終わると同時に、多言語でのレシピが出来上がっている、
ということは可能でしょう。
ただ、そのレシピを欲しがる人が、もしいるとしたら、
そのレシピはそんなテクノロジーを使ってスピードを求めるようなものではないでしょう。
文書や動画で機械翻訳は、誰でも使いこなせます。
一方で、これは機械翻訳依存となり、機械翻訳のせいにするという結果を導くことなります。
これこそ進化でなく退化であり、チャットGPTと同じレベルの議論となります。
バイリンガルは2言語で夢を見たり、考えたりします。
母国語が3言語、4言語くらいまではあり得ますが、
40言語で夢を見たり考えたりする人はもしいたとしても、ごく僅かでしょう。
5言語とか、6言語使いこなす必要のある人にとって、機械翻訳は重要なツール。
5言語とか6言語使いこなさないと、グローバル市場は開拓できない。
3段論法でいくと、グローバル市場を開拓するためには機械翻訳は必要、という結論になります。
では、機械翻訳をどう使いこなしたらよいのか?
今後数回にわたってご紹介をしていきたいと思います。
本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。
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