<第169号> バーティカル3
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グローバル市場開拓 メルマガ
<第169号>
バーティカル3
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
スペシャリストとジェネラリストという言葉がかつて使われました。
スペシャリストは特定の分野に特化た技能を知識を身につけたその分野の第一人者を目指す人。
ジェネラリストはそういった第一人者の方々と幅広く付き合える暗黙知含めた幅広い知識と徳を身につけた人。
ジェネラリストになるためには、スペシャリストにまではならないものの、
それなりの専門分野を持たないと人から認めてもらうことができません。
だから5年くらいのスパンで、それぞれの5年で人の倍働いて各分野の技能を身につけ、
5年経ったら全く別の分野に移動して、25年たてば50年分くらい働いた幅広い経験と、
5つくらいの専門分野を持つ人々が大企業のエリートとして養成されてきました。
今でも中央官庁はこういった仕組みになっています。
もっとも中央官庁の5年分は、民間企業の20年分くらいの仕事量とは思いますが。
企業でもギリギリ、役員くらいの年代の方はこういった方々ではないかと思います。
しかし仕事は細分化された今、5つくらいの専門分野を身につけただけでは、ジェネラリストとはいえません。
そもそもITだけでも、設計、プログラム、プロジェクトマネジメント、セキュリティ、サービスなど、
5つを超える分野が存在しています。
セールスだけでも、マーケティング、プロモーション、プロスペクティング、インサイドセールス、プリセールスなど、
5つを超える分野が存在しています。
もうこうなると、幅広い知識や経験と呼べるものを身につけることは不可能です。
だから、みんながみんな、「スペシャリストを目指せ!」となっています。
スペシャリストだろうと、ジェネラリストだろうと、
大事なのは、見えないものを見つける力、困難に立ち向かう力、人に信頼される人間性、常識力。
人をジェネラリストとかスペシャリストとかに分類して、
差をつけようとしていたのは私たちの都合で、本質は紀元前から変わっていないと思います。
なにかのスペシャリストを目指して、日々鍛錬する。
必ずしも誰もが、自分の専門分野にすぐ出会えるとは限りません。
また自分だけの力で、自分が目指すべき専門分野にたどり着くこともできないと思います。
やっぱりチームが必要、仲間が必要。
副業とか、バーチャルとか、いろいろと流行っていますが、
結局本質は何も変わらないと思います。
さて本号の内容です。
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<第169号> バーティカル3
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近年、トラベル業界は大きく変化しました。
そもそもコロナの前から、大手旅行代理店の特定の分野は、
オンライン・トラベル・エージェンシー(OTA)に起きかわり、
航空機や宿の手配、さらには体験ツアーなども、
誰かに相談するのではなく自分でインターネットで調べて自分で予約するという仕組みに
変わっていました。
ただ大型の企画旅行は、募集型も企画型も
大手旅行代理店のグローバルネットワークなしには、実現できません。
だから旅行会社の地位がOTAに脅かされるというほどではなく、
新しいビジネスモデルが、旅行ビジネスの一部を奪ったという程度でした。
しかしコロナが変化を加速させます。
大型の企画旅行がそもそもできません。
旅行を企画するための対面の相談もできません。
そうなると、旅行会社のビジネスの基盤そのものが揺らぎます。
しかし、ここで旅行会社はお土産の通販に取り組んだり、
それぞれのバーティカルを生かした新しいビジネスモデルに取り組みます。
もちろん、OTAの領域にも逆に取り組んだりします。
コロナ禍で、多くの旅行会社が業績に甚大な打撃を受けましたが、
旅行会社が潰れたという話はあまり聞きません。
旅行が復活しつつある今、コロナ禍で蓄積した新たな知識は、
これからの飛躍の上での力強いバネとなるはずです。
コロナでどの企業も打撃を受けましたが、
乗り越えた企業は、たくさんの打撃を受けた企業ほど、
これから強いと思います。
なぜ、打撃に耐えられたか?
資金力や国の支援だけでなく、
人材、長い間付き合ってきた協力企業、
そして、目指すべき道が定まっているが故の諦めない信念。
こういったものが、強さの基盤になっていると思います。
バーティカルを追求する本質は、こういうところにあると思います。
本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。
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