<第164号> クリエイティブ
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グローバル市場開拓 メルマガ
<第164号>
クリエイティブ
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
昨日は東京ビッグサイトで開催されているツーリズムEXPOに行ってきました。
先週のTOKYO GAME SHOWにしても、今週のツーリズムEXPOにしても、
参加する人だけでなく出展する側の方々がとてもイキイキされているのが印象的でした。
やっぱり人はイベントが好きだと思います。
入場するためには事前にインターネット決済でチケットを購入するか、
当日券を購入するかどちらかですが、
ギリギリまで行けるかどうかわからなかったので、
当日券にしました。
しかし当日券を買おうと思ったら、まずその場でQRコードを読み取って、
入場者登録をしないと、チケットを購入する場所まで行けません。
つまり、スマホを持っていかなかったら入場ができませんでした。
中に入ると旅の醍醐味は食。
いろんなところで試飲や販売を行っています。
ワインの講演を聞いて、ふむふむ、とても勉強になるなー、
と思って聞いていたら、クイズが始まりました。
回答の選択肢は10個くらいあります。さっぱり分かりません。
でも、すぐに回答を当てた人がいて、その方はワインをプレゼントでもらっていました。
スマホでその場で調べたそうです。
その前に新宿で食事をしてから行ったのですが、
その飲食店では現金決済はできません。
電子決済のみ。
みんなペイペイやアリペイで決済していきます。
旅の楽しさや食事の喜びは変わっていないけど、
スマホをわすれちゃいけないな、
と思った1日でした。
さて、本号の内容です。
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<第164号> クリエイティブ
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ハードからソフトの時代になり、
SDGsということが言われるようになり、
できる限り、自然に帰らないものを作らないということが
美徳になってきています。
身の回りを見渡すと、自然に帰らないものばかり。
衣食住という生活必需品だけをみても、
衣料はポリエステルなどの合成繊維、柄も合成染料。
食はなにもかもがプラスチックの容器に入っています。
住に関しては、畳と木だけの家などもはやなく、
コンクリートの基礎に、合成のサインディングボード、
家具も、家電もなにもかも、自然に帰りません。
ごみの回収日には、まだ使えるものが廃棄されています。
こういう社会を変えていくという意識がZ世代を中心に芽生えています。
かつてはクリエイティブと言えば、創造でした。
新しい技術や芸術的なセンスで、新しいものを生み出す。
クリエイティブという言葉にはネガティブな要素はなく、
賞賛の際に使われます。
世界を創造したのは神。
クリエイティブという表現は、最大限の尊敬の意味を持つかもしれません。
クリエイターになれるのは、特殊な能力をもった人のみ。
芸術や科学技術で、世の中に存在しないものを作り出す人のみが、
クリエイターと呼ばれます。
しかし今はクリエイティブという意味には、仕組みのデザインのようなものも含まれています。
新しいものを生み出すのではなく、古いものを尊重するデザイン。
人工物ではなく、自然の力を活用するデザイン。
こういったものがクリエイティブと世界的に評価されるようになっています。
このような視点から、日本の技術を見るとなんとクリエイティブなものが多いことかと驚きます。
衣食住を見てみると、
衣に関しては、
繊維としての絹や綿。
着色剤としての、墨、藍、紅。
食に関しては、
豊富な水資源、
豊富な四季の農産物、
保存性に優れた発酵食品
住に関しては、
畳、
杉やヒノキや桐の家具、
竹の籠
例えば日本製の箒は畳の中にはいている虫を掻き出すのに適しています。
掃除機で吸うと虫を殺してしまいますが、
箒で掻き出せば虫を自然に帰すだけ。
日本の昔ながらの生き方こそ、究極の洗練されたデザインであると言えます。
例えば、プラスチックバックの代わりに竹籠を使う。
こういったデザインが、これからの世界のマーケットで
最もクリエイティブだと言われるような気がします。
本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。
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