<第117号>歴史と文化
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グローバル市場開拓 メルマガ
<第117号>
歴史と文化
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
日本ブランド
失われた30年という言われるバブル崩壊の1991年から今までも、
この言葉は健在です。
30年間、日本企業の競争力が低下したと言われながらも、
品質には妥協せずに取り組んできました。
日本企業に深く根付いた考え方であるため、
この姿勢は今後も変わらないでしょう。
ただし、相対的に見た時に、日本品質が差別化され続けるかどうかは、
別問題です。
もし品質以上に別の要素が求められるようになってくれば、
品質が良いということの相対的な価値は今よりも高くなくなるかも知れません。
仮に品質が普遍的な価値を持ち、品質が永久不変に求め続けられる要素であるならば、
新興企業は品質向上を追求し続け、日本品質に追いついてくるでしょう。
品質の中でも
変わってはいけないものと、
変わらなくてはならないもの、
を判断し、変わらなくてはならないものは変えていかなければならないでしょう。
伝統工芸品のような芸術品であれば、
そのほとんどが変わってはいけないものでしょうし、
工業品のような商業ベースにものものであれば、
そのほとんどが変わらなくてはいけないものだと思います。
どうすれば正しい判断ができるか、
そのためには、
技術の本質とマーケットのニーズのバランスを把握できなければなりません。
そして、その答えを得るためには、
過去の経験から学ぶことと未来に向けてリスクを選ぶことの
両方が必要と思います。
過去の経験には多くのヒントがあります。
リスクをとることも重要ですが、
過去の経験から学ばずして、
リスクだけを取り続けると、
落とし穴を見落とすことになります。
さて、本号の内容です。
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<第117号> 歴史と文化
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グローバル人材に求められるものは何かと聞かれたら、
語学力がイメージされると思います。
語学力とは何かと聞かれたら、
コミュニケーション力がイメージされると思います。
では、コミュニケーション力とは何かと聞かれたら、
それは相手の意思を読み取り、
自分の意思を伝える力だと想定されます。
違う言葉を話す外国の人の意思を読み取り、
自分の意思を伝えることができればグローバル人材ならば、
AIで簡単に外国語に変換できる時代、
ほとんどの人がグローバル人材になれると思います。
しかし相手の意思を読み取る力は、表面上の言葉だけではありません。
その後ろには、歴史や文化や宗教があります。
パリにビジネスに行って、
パリのことを何も知らない人と、パリのことをよく知っている人がいたら、
どちらの人の方が好感を持たれやすいでしょうか?
パリにビジネスに行って、
日本のことを聞かれて、
フランスと日本と違う部分、世界の中でフランスと日本だけ共通している部分を、
話すことができると、好感を持たれやすいと思います。
ビジネスの中身がもちろん一番重要ですが、
ビジネスを離れた場所以外に信頼関係を築くチャンスがあり、
そこでがっかりされてしまうと、
継続的なパートナーとして選ばれなくなるかも知れません。
相手の国の課題についての話になった時に、
その課題に共感を示すことができるか、
自分の意見を述べることができるか、
その意見が相手にとって価値のあるものかどうか、
そういったことの積み重ねが、
ビジネスパートナーとして、
そして友人としての関係を築いていきます。
相手の国のことを常に勉強している人にとって、
こういったことを話をする機会は信頼関係を築くチャンスであり、
契約ばかりに関心があって相手の国にも人間にも関心がない人にとって、
こういったことを話をする機会は信頼関係を損なうピンチとなります。
世界中の国のことを知ることも、
自国のことを知ることも、
最後まで到達点はありません。ずっと学び続ける必要があります。
日本の場合、学校教育がその基礎をしっかりと網羅してくれています。
誰もがグローバル人材として活躍できる素養を身につけています。
私自身、グローバル人材には程遠いです。
いつか、海外のパーティで突然スピーチを依頼された際に、
その国の言葉で、TPOに応じて、共感を得られるようなスピーチができる人間になりたいな、
と思います。
そのためには、AIとか、最新の技術の力を借りてもいいんじゃないかと、
思います。
本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。
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