<第114号>アクセシビリティ

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第114号>
アクセシビリティ
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。

仕事の関係で一度
名古屋ウィメンズマラソンを近くで見させていただく機会がありました。

2日前から当日までの3日間、
準備やイベントも含めて近くで拝見させていただき、
一つのイベントを作り上げるための裏方の方々の想像を絶するほどの努力を
目の当たりにしてとても刺激を受けました。

ボランティアの人々がいないと成り立たないイベントで発信する。
「愛の力」にも感動しました。
地域への愛、参加者への愛、マラソンへの愛、
いろんな愛がボランティアの人たちを惹きつけ、
自分自身が走らなくても「当事者になる」、
このことの素晴らしさにも初めて接し、感動しました。

そして最も感動したのが、ホイールチェアマラソンの表彰式です。
マラソンの表彰式にも感動したのですが、
ホイールチェアマラソンの表彰式は、とても満たされた気分になりました。
その満たされた気分を与えてくれたのは、表彰台の方々の笑顔。
自分以外の人がメダルを受けている時、
表彰台にいる人達全員が、絶対に真似ができないような、
すてきな笑顔になっています。

その笑顔を見たときに、競技の結果やメダルの色ではなく、
一緒に戦い切ったことへの喜びがそこにあることを感じました。
そしてきっと、その喜びは、
ホイールチェアマラソンの運営に参加した全員も一緒だと感じました。

表彰台の上の人達のすてきな笑顔を見て、
近くで見てただけの私でも感動して涙が出ました。
運営側の人たちはきっと号泣して感動していたのではないかと思います。

チャンスが平等に与えられると、喜びも同等に与えられると思います。
これがスポーツ含めたイベントの素晴らしさ。

デジタルの時代でも、感動の本質は変わらないと思います。
デジタル時代で関わる人々はますます増えると思います。
eスポーツのような新しいイベントも盛り上がってきました。

世界中が感動に包まれると、争いもなくなると思います。
ぜひそうなって欲しいと思います。

さて、本号の内容です。

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<第114号>
アクセシビリティ

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日本ではアクセスビリティはあまり大きく注目されていませんが、
欧米、特にアメリカでは非常に重要です。

視覚や聴覚に障害を持つ方に情報を届けることができているかどうか?

公共性の高いサービスを提供している場合は、
アクセシビリティは不可欠なことは容易に理解できます。

公共交通機関で、飼い犬には料金がかかっても盲導犬には料金がかからないことは、
誰もが当然と思うでしょう。
でもそういった当たり前のことが、
ビジネスとして提供する立場になると、見落とされがちなのも事実です。
イベント会場でのバリアフリーなどですら、日本では
政治やビジネスの世界で整備されるようになったのは最近のことです。

まして、最近のテーマであるデジタルの世界になると、
アクセシビリティは非常に遅れていると言えます。

日本では10月にデジタル庁が発足しますが、
公共サービスがデジタル化されたときに、
視覚や聴覚等の障害を持つ方へのアクセシビリティをいかに確保するか、
というトピックはデジタル化やサイバーセキュリティと並んで、
重要なテーマになると言えるでしょう。

そして、あらゆるビジネスは何かしらの形で公共性があります。

SDG sとの事業との関係性をPRしながらも、
アクセシビリティが確保されていないということは起こり得ます。
自分たちの事業がいかに社会貢献をしているかについて、
多言語で立派なデザインで発信していたとしても、
その社会貢献しているサービスにアクセシビリティが確保されていなければ
矛盾していると思われるかも知れません。

幸いなことにテクノロジーは進んでいます。
WEBサイトに音声をのせることは今では難しいことではありません。
動画に字幕をつけることは今では難しいことではありません。

少し気をつけてみていると、
大手消費財企業が、日本語の動画に日本語の字幕をつけていることがあり、
その動画を英語に切り替えると、音声が英語になり、字幕も音声になったりします。
こういった企業は、アクセシビリティを意識しており、
グローバル市場でも受け入れられる可能性が高いと思います。

本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。

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2021-08-29 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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