<第113号>ローカルコンテンツ

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第113号>
ローカルコンテンツ
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。

アマゾンプライムやネットフリックスなどの
ストリーミングサービスが普及し、
コンテンツを自らが選択して視聴する時代になっています。
AIが視聴者の嗜好を分析し、好むコンテンツを表示するようになっています。
逆に自分に関心のないコンテンツにあまり触れることがなくなっています。

学校や職場などの会話や友人とのSNSでの交流で、
自分の知らないコンテンツの紹介を受け、
一度見てみようと思ってみて「はまった」ということもあります。

コンテンツが溢れる中で、コンテンツに誘導するための手法として、
AIと口コミの力が強まっている中、
消費者がコンテンツを選ぶ一つの基準がロイヤリティ。

そのコンテンツと自分自身とのつながり、
そのコンテンツを理解することができるのは一部の人だけで、その一人が自分だという意識
そのコンテンツへの自分自身の参画や貢献

マスコミュニケーションの時代よりも、
こういったことがずっと身近になっています。

ローカルコンテンツは、
自分自身との結びつきが強いコンテンツの一つです。

日本は地域文化には、
祭りがあったり、名産品があったり、郷土料理があったり。
ヨーロッパも同様と思います。

自分の地域のことをよく知らず、
大河ドラマで知って自分の地域、歴史上の人物に関心を持ち、
あらためて近くにあった名所を訪れるということもよくあります。

そういった経験が自分の故郷、自分のルーツへの誇りを抱かせてくれます。

同じものを購入するならば地域のものを購入しよう、
これまで関心をもっていなかった地域のイベントに参加してみよう、
こういったことへのモチベーションが、
コンテンツをきっかけに生まれます。

訪れた場所のコンテンツ、
これから訪れようとする場所のコンテンツ。

こういったコンテンツは自分とのつながり、
他の人との差別化を抱かせてくれます。

ターゲットが1億3千万人の「誰か」だった時代から
70億人の中の「特定の人」になりつつあります。

ローカルからグローバルへ。
コンテンツのあり方が大きく変わっています。

さて、今号の内容です。

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<第113号> ローカルコンテンツ

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グローバルにコンテンツを発信する第一歩は英訳です。

しかし英訳だけでは、英語を使える人だけがターゲットです。
英語を自由自在に使える人でも、
英語のコンテンツと母国語のコンテンツだったら、
母国語のコンテンツを好むでしょう。

英訳したとしても、ターゲットの数はあまり広がりません。
グローバル70億人をターゲットにするならば、
多言語化が不可欠です。

しかし、コンテンツが差別化されていれば、
多言語にしなくても見てもらえる可能性が高まります。

消費者がその商品と自分とのつながりを強く感じる内容だったら、
母国語でなくてもそのコンテンツの内容をよく理解しようとするでしょう。

例えば、ダイエットに取り組んでいる人が、
日本の一部地域でしかとれないローカルな地産品が
ダイエットに効くという情報をどこかで仕入れた場合、
そのコンテンツが英語にさえなっていれば、
母国語が英語でなくても一生懸命理解しようとすると思います。

同じ考え方は、インバウンドではなくアウトバウンドでも言えます。

世界中どこにでも存在している商品、
例えば歯ブラシを、スペインのバルセロナで売ろうと思ったら、
英語でコンテンツを配信しても、
誰も見てくれないでしょう。

しかしその歯ブラシのコンテンツが、
バルセロナの人だけに作られ、
バルセロナの人だけが理解し、
バルセロナの人だけが共感する内容
だったら、英語で作られたコンテンツでも、
誰かが気がついてくれれば、
バルセロナの人たちに広がると思います。

日本の歯ブラシのメーカーが、
バルセロナの人たちのための歯ブラシを売ってるぞ、
となればその歯ブラシに対するバルセロナの人たちのロイヤリティは高まります。

これからのマーケティングはマスマーケティングではなく、
ターゲットをしぼったマーケティングが必要というのは定石です。

「ターゲットを絞る」ために
「ローカル」というのはパワフルなソリューションと言えます。

本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願い申し上げます。

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2021-08-22 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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