<第79号>WEBサイトの多言語化4
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グローバル市場開拓 メルマガ
<第79号>
WEBサイトの多言語化4
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
今年の新入社員に、私の得意分野で勝負しても勝てません。
今勝てないばかりか、新入社員の方が、
新しいことの吸収のスピードも早く、
困難に当たった時の解決の柔軟性も高いので、
どんどん置いていかれている感じがします。
能力の差はどうしようもできないので置いておいたとして、
それ以外に大きく2つの決定的な差があります。
一つは今の若い社員は無駄がないこと。
私が新入社員だったときは、無駄なことをたくさんしました。
無駄なことをして、怒られて、少しずつ答えを見つけました。
20年以上たった今も、自分のそのスタンスは変えることができていません。
一方で、今の若い社員は、すごいスピードで、
やるべきこと、やるべきでないこと
できること、できないことを判断します。
そして、できることを自分でやって、できないことは、
誰に頼めばできるかを考えます。
同じテーマで、私が悩んでいる間に、若い社員はすでにタスクを完了しています。
かつアウトプットの質も若い社員の方が高い。
もう一つはツールを使いこなしていること。
私も一応IT企業で学んだ身なので、ツールのことはわかりますが、
今の若い社員はわかる・わからないではなく、使う・使わないです。
使う価値があると思ったら、理解する前にまず使っています。
もちろん、最初から使い方がわかるわけではないはずですが、
いつの間にか使いこなしています。
そして、ツールを使いこなした後で、
まだ仕事に着手せずに悩んでいる私に、このツールを使うと早い、
といったことを教えてくれます。
教えてくれるのは嬉しいのですが、教えてもらっても
ほとんどの場合、私には使い方がわかりません。
社会人になって20年以上が経ちます。
この20年間、遊んでいたつもりは全くありませんが、
残念ながら、社会人になったばかりの若い社員たちに、
勝てる内容が見つからないのです。
昔の私だったら、なんとか若手に勝てる内容を見つけて、
そこで勝負しようとしていましたが、
さすがにこれだけビジネス環境が変化するとそれが無駄ということは理解できます。
とにかく、必死になって勉強して、
若い社員のスピードに食らいついていく以外、
生き残る方法はありません。
若い社員のスピードについていって初めて、
過去の経験から、若手に教えられることが見つかると思います。
明らかに社会は変化しています。
おそらく私と同じ40歳代の方のほとんどが、
同じ感覚を経験されているのではないかと思います。
ただ、社会が変化してくれたおかげで、
先輩からも後輩からも大いに学ぶことができ、
新たな社会で必要とされる戦力となるべく、
先輩とも後輩とも同じスタートラインで勝負できるのは、
大いなる喜びでもあります。
さて、本号の内容です。
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<第79号> WEBサイトの多言語化4
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WEBサイトの多言語化にあたって、
.Xliffなどのローカリゼーション用のファイルに
ローカライズ対象のコンテンツをエクスポートすることが必要であることを、
以前説明させていただきました。
これがiOSだったら、.stringsファイル、
Androidだったら、strings.xmlファイルに
抽出することになります。
一方で毎回ローカリゼーション用のコンテンツを抽出し、
翻訳し、またソース上に戻していると手間がかかります。
1言語、2言語のうちはよいですが、
もしこれが10言語、20言語になると膨大な手間となり、
またミスも起こりやすくなります。
そこで、マニュアル作業でコンテンツを抽出しなくても、
自動的にコンテンツをローカリゼーション用の環境に移し、
翻訳が終了すればコンテンツを自動的に戻すソフトウェアがあります。
CMSとAPI連携して、CMS上の画面上から操作もできるようになっています。
また、最初からローカリゼーション用のWEBサーバを別に用意して、
もともとのWEBサーバは日本語のまま、
言語を切り替えると翻訳言語はローカリゼーション用のWEBサーバが、
オリジナルのWEBサーバの上に被せて、
ミラーサイトのように、外国語のコンテンツを表示させるという方法もあります。
この場合は、もともとWEBサイトを運用しているWEBサーバにも
データベースにもローカリゼーションコンテンツが関わることがないため、
エンジアリング作業は一切必要なくなります。
またローカリゼーション用のWEBサーバのコンテンツで
翻訳メモリや用語集等の翻訳資産を運用することもできます。
ただし、この場合はWEBサイトの運用とは別に、
ローカリゼーション用のサーバの運用が必要になりますので、
スピード・言語数・コストとの兼ね合いとなります。
このように、今ではWEBサイトの多言語化には
様々な手法があります。
WEBサイトは今はマーケティングに欠かせないツールとなっていて、
多言語化のスピードと精度はグローバルビジネスの成功に
大きな影響を与えるようになっています。
自社にとって、どういった手法を使うのがよいか、
コストとパフォーマンスを踏まえて、
長期的な視点で選択することが大事です。
本号の内容は以上です。
来週も何卒よろしくお願い申し上げます。
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