<第78号>WEBサイトの多言語化3
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グローバル市場開拓 メルマガ
<第78号>
WEBサイトの多言語化3
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
1990年代後半、職場で一人1台のPCを導入している企業はわずかでした。
企業でPCへの投資を主張する人は少数派でした。
今では、職場にいる間、ずっとPCに向かっている人が多数派です。
画面の先にある、数多くのアプリケーションを操り、
膨大な容量のストレージに動画やファイルを管理して、
日々コンテンツを更新しています。
1990年後半時点で、一人1台のPCへの投資を主張していた少数派の人さえも、
今のこの状況は予測できていなかったと思います。
ただきっと、あのときPCの投資への主張をしていた人は、
PCが普及した今、同様に、画面の先に果てしなく広がる可能性の中で、
次は何への投資が必要か、を考えているでしょう。
イノベーターとは、答えを持っている人ではなく、答えをつかみに行く人だと思います。
間違った答えを掴みたくないから、勉強する、人に聞く、試してみる、仲間を募る、やり遂げる。
イノベーションのサイクルが速い今の時代、
答えがなくて困っている人もいれば、
答えがないことにワクワクしている人もいます。
1990年後半に、一人1台のPCが必要だ主張したのが少数派だったのと同様、
今の複雑な時代に、自ら道を切り開くことにワクワクしている人も少数派と思います。
ワクワクしている人には、人が集まります。
ワクワクしている人には、夢が集まります。
自分自身がイノベーターでなくても、イノベーターと一緒に仕事をすれば、ワクワクできます。
社会が変化している今は、何歳であっても、
青春するチャンスだと思います。
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<第78号> WEBサイトの多言語化3
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経済産業省「コンテンツの時代」研究会
『世界のコンテンツ市場の現状と展望に関する調査』によると
コミュニケーション・ゲーム・音楽・SNS・映像・ウェブブラウジング等で使用されるデータ使用量は、
日本では2018年の13,686テラバイトから
2022年には26,598テラバイトへと約2倍になることが予想されています。
一方で、2022年には
アメリカのデータ使用量は99,964テラバイトと同時期の日本の4倍近く、
さらに中国のデータ使用量はそのアメリカのさらに倍近くとなることが
見込まれています。
今や、大企業・中小企業の別なく、さらには企業や個人の別なく、
インターネット回線を通じて、誰でも
グローバル市場に瞬時にコンテンツを届けることができます。
コンテンツ量は、当面の間は、増え続けることはあっても、
減ることはないと思います。
その一方で、情報の受け手が受け取ることができるコンテンツ量は限られています。
ただでさえ、限られた時間の中で、
PCやスマートフォン上で処理しなければいけない情報が多い中で、
流通するコンテンツ量の増大は、情報の取捨選択をますます進めることになるでしょう。
例えば、インターネットを通じて一瞬でグローバルにアクセスできるようになったので、
英語やフランス語のコンテンツも簡単に入手できます。
そのコンテンツも、テキストだけでなく、画像や動画、さらにはELearningなど
様々です。
では、それによって、日本人の誰もが、
英語やフランス語のコンテンツを見ているか、というと、そうはなっていません。
英語やフランス語が達者な人でも、母国語である日本語のコンテンツを優先するでしょう。
ただ、ハリウッド映画やヒップホップが好きな人は、
英語が理解できなくてもなんとかしてコンテンツを入手しようとするでしょう。
フランスのファッションが好きな人は、
フランス語が理解できなくても、なんとかしてコンテンツを入手しようとするでしょう。
そして、そういった自分の好きな情報がもし日本語で入手できるならば、
きっと1日の中で、その情報を見ている時間は増えるでしょう。
デジタルコンテンツの量が膨大に増えている今は、
「必要とする情報」を「母国語」で届けられるかどうか、
が、コンテンツの価値を決めることになると言えます。
WEBサイトの多言語化にあたっても同様です。
70億人のターゲットに対して、200ヶ国語でWEBサイトを提供したとしても、
WEBサイトを見る人の関心がなければ、
膨大なシステム運営コストと翻訳コストを費やしたにもかかわらず、
もしかしたら誰もそのWEBサイトを見てくれないかも知れません。
つまり、WEBサイトの多言語化に際して、I18N、L10Nに対応するだけでは、
WEBサイトをグローバルに運営することにはなりません。
各国にいる関心のある人にリーチをして、
その人々の関心を継続的に高めるコンテンツを継続的に高め続けることが重要です。
そのために、ローカリゼーションとパーソナライゼーションのプロセスを
シームレスに連携していくことが必要となります。
この両輪を効果的に回すためには、WEBサイトと
ローカリゼーションのシステムと、
パーソナライゼーションのシステムを、
すべて連携させて運用するしていくことが不可欠と言えます。
本号の内容は以上です。
来週も何卒よろしくお願い申し上げます。
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