<第77号>WEBサイトの多言語化2

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第77号>
WEBサイトの多言語化2
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。

メソポタミア文明で使われていた楔形文字、黄河文明の甲骨文字など、
はるか紀元前で使われていた文字が今も残っています。

その文字は、誰かが書いた文字。
書いた理由もあるでしょうし、その理由には背景があるはずです。

石や甲羅や骨に刻まれた僅かな数の、意味不明な文字が、
数千年後の私たちに当時の様子を教えてくれます。

超優秀な大学教授の方々が解読した内容を、
私たちは今の時代で生きるための知恵として活かすことができます。

電力にしても、原子力発電にしても、量子にしても、二重らせんにしても
歴史の中に存在した超優秀な大学教授の方の知恵を、
いつでも活字から学ぶことができます。

数千年の歴史から見れば、人生100年時代といってもわずかな期間です。
歴史の記録がある限り、今は不確実で複雑な時代といっても、
迷いながら、学びながら、日々正しい方法、あるべき方法を探すことができます。

しかし、歴史の記録には、空白期間があります。
活版印刷が本格的に普及したのは、僅か500年前。
文字として数千年分が全部残っているわけではありません。

その空白期間の記録が、存在していないのか、残っていないのか、それとも発見されていないだけなのか、
については今は答えはないでしょう。
歴史からは、文学や芸術が発展した時期は存在していて、
その発展した理由もあります。
人々が戦争を繰り返している間の記録は、
文学や芸術が発展した時期よりも記録は少ないに違いありません。
残っている記録だけでなく、残っていない記録からは、
私たちは学ぶことが多いと思います。

今、私たちが生きている時代は、数千年の歴史ロマンの中で、
おそらく初めてデジタルの時代。

数千年後の人類が、21世紀を歴史として学んだときに、
15世紀の活版印刷以上のインパンクトがあるのではないかと思います。

この時代を、歴史の記録の空白期間にしてはいけないと思います。

今を生きると同時に、過去を守り、未来につなげるのも、
私たちの重要な役割であると思います。

さて、本号の内容です。

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<第77号> WEBサイトの多言語化2

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前号でI18NとL10Nについて紹介させていただきました。

L10Nは、ソフトウェアのローカリゼーションを意味しますが、
多くの企業にとっては、まず、WEBサイトの多言語化で、
ソフトウェアのローカリゼーションを意識されることが多いと思います。

WEBサイトの場合、
「サーバサイドスクリプト」と「クライアントサイドスクリプト」に別れ、
サーバーサイドスクリプトはサーバで動作し、クライアントサイドスクリプトは
利用者の手元で動作します。

サーバーサイトスクリプトにはPHP, ASP, Java, Python, Ruby on Railsなど、
他にも様々な種類がありますが、
クライアントサイドスクリプトは今はJavaScriptが主流となっています。

そしてクライアントサイドで見るWEBサイトの多くは、HTML、CSS、JavaScript
で構成されていて、私たちが見るWEBサイト上のテキストも、
これらのタグで埋め込まれています。

WEBサイトで「ソースを表示」(Safariの場合)をクリックすると、
例えば、


                <p>メールマガジンバックナンバーは以下サイトからご確認ください。</p>

                <p>

といった形でテキストが埋め込まれています。

ソースからダイレクトに、このテキスト部分だけを翻訳するのは大変です。

見逃すことも多いでしょうし、万が一タグを変更しまうと、
WEBサイトの構成を崩してしまうことになりかねません。

そのため、翻訳が必要となるテキスト部分だけを抽出して、ファイルにして、
そのファイルの内容だけを英語や中国語等に翻訳して、
再びソース上に戻すような技術を実装する必要があります。

そういった機能は各プラットフォームによって異なります。

WordPressのようなCMSならばプラグインがついていますし、
PHPのようなWEBサイト構築で使われる一般的な言語ならば
gettextを用いて抽出できるようにあらかじめ実装しておく必要があります。
Javaはプログラム言語として特徴的な構造となっているので、
Java独自の手法が必要です。

ローカリゼーション用のファイルとしては今では.Xliffが普及しており、
ゲーム等、ローカリゼーションが不可欠なソフトウェアの多くが、
.Xliffを用いています。

こういった技術を用いてあらかじめWEBサイトを設計し、
翻訳対象となるテキストをソースコードに影響を与えることなく
取り出すことができるようにしておくことも
WEBサイトの多言語化の基本中の基本となります。

本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。

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2020-11-29 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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