<第75号> データと資産4

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第75号>
データと資産4
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。

今世紀に入ってからの20年間、変化のスピードは凄まじかったと言えます。

2000年にはアジアの大半を占めていた日本のGDPは今では中国の3分の1です。
受験競争が問題となってゆとり教育が導入されたと思ったら、今、日本は少子化の出口が見えません。
電話・FAXのコミュニケーションが中心だったのが、今は1人1台のPC、数台のモバイル機器を持っています。
ハイブリッド車が普及し、トヨタ自動車が世界一の販売シェアを保有しました。
太陽光発電、風力発電といった再生可能エネルギーの普及が進みました。
京都議定書やパリ条約に見られるようなCOPの枠組みでの地球環境保護が進みました。

今後10年の変化はもっと凄まじいのではないかと思います。

中国のGDPがアメリカのGDPを超えた時、
小学生の時からスマートフォンを使いこなしている若者が社会になった時、
すべての製品にセンサーがついて、データを自動的に取得するようになった時、
ガソリン車がなくなった時、
宇宙旅行ができるようになった時、
人工知能が人類を超えるシンギュラリティが起こった時、

社会はどのようになっているでしょうか?

どんな未来が待っているかわかりませんが、
将来の責任を未来の子供達に押し付けることがないように、
良い世の中を作っていくよう努力することが私たちの大人の役目だと思います。

日本で首相が変わりました。
アメリカの大統領も変わるかも知れません。
ロシアと中国は変わらないでしょう。

生産を決めるのは一人一人の消費者。
首脳を決めるのは一人一人の有権者。

一人一人が社会的に責任のある行動をとれば社会はよくなるし、
そうでなければ社会は悪くなると思います。

なんとなく、今その、分岐点にいるような気がします。

さて本号の内容です。

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<第75号> データと資産4

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前号で再利用するデータについて述べさせていただきました。

再利用するデータには、そのまま使うデータとブラッシュアップして利用するデータがあります。

例えば、WEBサイトを5カ国語に多言語化し、
商品を掲載している場合において、

Aという製品をWEBサイトに5カ国語で掲載し、
その後A-1というヴァージョンアップした製品に
置き換えるとします。

すでにAという製品をWEBに掲載しているために、
A-1を掲載するにあたっては、Aを掲載した時に使用した
1)写真、ロゴ、商品の説明文、データ等のコンテンツ
2)当該コンテンツの5カ国語への翻訳
の大部分をそのまま再利用できる可能性があります。

そのまま再利用できる部分に関しては、
新たに作成する部分よりもコスト面よりも納期面でも
メリットがあるはずです。
そして、レビューも終わっている信頼性の高いデータです。

これらの過去のデータの再利用は、
WEB制作者などの担当者ベースでは管理できている
企業は多くても、
ワークフローで仕組みとして管理できている企業は
まだそれほど多くはありません。
ワークフローで管理できている企業の方が、
コスト面、納期面、品質面で競争力が高いことは明らかでしょう。

さらに
Aという製品を掲載した時の
クリック率、コンバージョン率、フィードバックコメントなどを分析し、
A-1を掲載する際に各言語毎にそれらのデータの分析を行い、
さらに高いクリック率、コンバージョン率、満足度を目指して、
各国市場向けにブラッシュアップした内容で掲載している企業もあります。

・コンテンツを一切再利用していない企業
・コンテンツを担当レベルで再利用している企業
・コンテンツを仕組みとして再利用している企業
・コンテンツを仕組みとしてブラッシュアップして再利用している企業

の中で、どの企業が最も競争力が高いかは明らかであると思います。

再利用する仕組みやブラッシュアップする仕組みを導入することは、
大変かというと、必ずしもそうでもありません。
すでにCMSをはじめとして様々なWEBサイトが、
コンバージョン率等を自動的に分析してアプトプットする機能や、
コンテンツを再利用する仕組みを提供しています。

そういった仕組みを早い段階で導入すれば、
過去に作成したデータは資産としてどんどん蓄積されていきますし、
資産として蓄積されたデータを活用していけば、
データの資産価値は自社のためにブラッシュアップされていきます。

本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。

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2020-11-15 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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