<第74号> データと資産3

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第74号>
データと資産3
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。

前職でお世話になった方と昨日1年ぶりに山登りをしました。

韓国人の方で、日本語はあまりしゃべれません。
私は全く韓国語がしゃべれないので、お互い意思疎通はうまくいきません。

ただし、言葉が問題になることは一切ありません。

山頂では、わざわざ韓国から取り寄せてくれた、カップ麺。
美味なることこの上なし。
山を降りてからの温泉も食事も、最高です。

なぜ最高か?
山を登るという目標を共有し、
一緒に目標を達成し、
感動を共有し、
達成感を共有し、
おいしい食事を共有しているからだと思います。

チンパンジーと人間との最大の違いは、
知能ではなく、「分かち合う」という行動である、と、
昔読んだ本に書いてありました。

喜びを共有することの喜び。
これが、人として、最大の幸せであり、
人は一人では生きられない最大の理由ではないかと思います。

さて、本号の内容です。

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<第74号> データと資産3

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金融資産は、眠らせるのではなく、活用することが重要です。
活用することで、新たな価値を生み出します。

データも同様に、眠らせていても、
新たな価値を生み出すことはできません。
だから、活用することが必要。

そのことは誰もがわかっていますが、
その活用の仕方で大きな差が生まれています。

2013年にIC乗車券の利用履歴を販売するビジネスモデルが話題となり、
社会的な議論となりましたが、
今はそういったことが問題になることはなくなっています。
日本の改正個人情報保護法でも匿名加工に関する指針が明確になっていますし、
国際的にデータを収集する企業にとってGDPRの遵守は今や常識です。
個人情報保護が数々の法令に分散していたアメリカも、
カリフォルニアやニューヨークなどで改めて個人情報保護に関する
法律が定められるようになっています。

今は個人情報を得る側も、提供する側も、
データの保護・管理を自律的にマネジメントしなければならない時代。
いかにデータを集め、法令および社会倫理に反せずに、
そのデータを最大限活用するか、という視点は、
これからのビジネスモデルに欠かなくなっているとも言えます。

ただし、データそのものに価値を見出すことと、データを活用することの意義は異なります。
資産としてのデータは、「売れるデータ」や「付加価値を生み出すデータ」に限りません。

例えば、データの「再利用」。
過去使ったものを再利用することは誰もが行っていると思います。
この場合、再利用されるデータ自体が、
新しい付加価値を生み出す訳ではありません。

しかし、

1)再利用されるデータそのものに「資産価値」を見出し、
 再利用そのものをワークフローで管理し、
 社内外のステークホルダーが有効に活用できるようにしている企業
2)過去のデータをクラウド環境に蓄積していて、
 担当レベルで、過去のデータを探しやすい環境のみを提供している企業
3)データの蓄積も活用も個人任せにしている企業

では、会社としての競争力は大きく異なり、
3)より2)、2)より1)の方が、
資産としてのデータの活用方法が優れていることは明らかでしょう。

つまり、データの活用そのものを仕組み化できている企業と、
そうでない企業とでは、それだけで競争力に開きが出てきます。

業務に関わるデータや市場に関わるデータが増え続けている今、
その競争力の差はどんどん広がっていくことは容易に想像できます。

個人情報やセキュリティ含め、データ管理特有のリスクを
マネジメントしながら、
データを「共有」、そして「活用」できる「仕組みを」
構築している企業は強いと言えます。

本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。

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2020-11-08 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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