<第73号> データと資産2
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グローバル市場開拓 メルマガ
<第73号>
データと資産2
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
私は今の会社含めて、これまで4社でお世話になりました。
最初にお世話になった会社は商社。
非常にバイタリティがあり、人間として魅力があった
同期や後輩達の多くが今、幹部職になっています。
私が会社を離れてから10年以上たっていますが、
その同期や後輩たちの幹部としての仕事は、私がいた時に、
別の先輩達が行っていた仕事とほぼ同じ仕事です。
2社目でお世話になった会社はコンサルティング会社。
非常に個性的で、自由で、仕事にはストイックだった
同僚達の多くが起業して会社を離れています。
私が会社を離れてからまだ5年ちょっとですが、
ホームページで幹部を見ると知らない人がたくさんいて、
私がいたときとは全く違う仕事をしています。
組織における役割も、ビジネスモデルも大きく変化することなく、
メンバーの顔ぶれが良い意味で循環していくことで、
成長していく場合もあれば、
会社名と企業理念以外は、ビジネスモデルもメンバーの
顔ぶれも全く変わって、成長していく場合もあります。
働いている人が、一生懸命働けば会社は成長するし、
おごり、自惚れ、甘え、マンネリがはびこると、
成長は止まると思います。
いろんな本を読むと、会社の成長のためにはXXが必要、
みたいな立派な理論が書いてありますが、
結局のところ、会社は人によって成り立っているので、
答えはないなあ、と4つの会社に身をおいた立場から感じます。
バイタリティがある人を集め、
バイタリティがある人がイキイキと働き続けるためのビジネスモデル。
人は循環しても、バイタリティがある人さえ集まっていれば、
仕組みは変わらないため、働いた分だけ資産が蓄積されていきます。
個性的な人を集め、
個性的な人同士が切磋琢磨して、競争しながらビジネスを創造するビジネスモデル。
会社に高い貢献をしている優秀な人材が、客を持ったまま会社を離れても、
過去の成功ストーリーが会社には残っているので、
次の人がそれを学んで、新たなビジネスモデルを創出します。
変わるものと、変わらないもの。
何を変えて、何を変えないかを、明確に定めている企業が、
成長するのだと思います。
さて、本号の内容です。
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<第73号> データと資産2
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前号で、
マーケティングに関するデータと
プロセスに関するデータ
2つのアプローチについて言及させていただきました。
そして、それぞれに、
普遍的な価値と独自的な価値があります。
データを蓄積し、分析した結果、
どの企業にも当てはまる普遍的な法則を発見したとします。
この場合は、その法則に基づいて収益化できるビジネスモデルを
開発し、他の企業より先に市場に出すことで
マーケットリーダーになることができるかも知れません。
マーケットリーダーになれば、
マーケットから継続的にデータを収集することができ、
フォロワーが参入してきてもこれまで以上に
有利にビジネスを展開できると思います。
一方、データを蓄積し、分析した結果、
他の企業には当てはまらないが、自社にだけ当てはまる法則を発見したとします。
この場合は、その法則に基づいて、
自社の生産や販売の仕組みを最大限効率化することで、
他の会社よりも高い競争力を保つことができるかも知れません。
他社より高い競争力を持つと、
市場でのプレゼンスが上がります。
市場でのプレゼンスが上がり、ビジネスの規模が拡大すると、
自社の製品や自社のプロセスに関わるデータをこれまで以上に
収集することができます。
そうなると、さらに自社の生産や仕組みを効率化することができ、
ますます他社よりも競争力を高めることができると思います。
データを蓄積して分析した結果、
普遍的な価値を見出した場合でも、
独自的な価値を見出した場合でも、
自社のビジネスの成長にとっても重要な役割を果たすことになると思います。
そして、どちらの場合でも、「継続性」が重要なポイントです。
データを蓄積し続けることで、データの価値は高まり続けます。
1から10のデータを分析するのと、1から100のデータの分析するのでは、
1か100のデータを分析する方が信頼は高いです。
1から10のデータを分析した後、11から100までのデータを追加した場合、
1から100のデータを分析できるだけでなく、
1から10のデータと、11から100までのデータの分析結果を比較することもできます。
この場合、1から10のデータ分析の内容を、
信頼性の高い内容にブラッシュアップすることができます。
独自的なデータ分析結果も、普遍的なデータ分析結果も、
その時点では正しい答えかも知れませんが、
将来にわたって正しい答えであり続けるとは限りません。
データを継続的に蓄積し、分析し続けることができるかどうかが、
企業の成長性を分けることになると思います。
本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願い申し上げます。
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