<第56号> デジタルとブランド 2

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第56号>
デジタルとブランド 2
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。

コロナでリモートワークが進んでいます。
リモートワークでほとんどの仕事に対応できることに
多くの方が気がついた一方で
人材育成・教育の観点では多くの方が
難しさを感じていると思います。

働き方改革の前から、飲みニケーションは難しくなっていましたが、
リモートワークの今、飲みニケーションはほぼ不可能となっています。
新入社員に対して、オンライン飲み会を提案したとしても、
入社早々プライベートを晒し出して、
画面ごとに自分の意見を言うことができるたくましい新人は、
そんなにいないと思います。

五感で会社の雰囲気に徐々に慣れていくということが難しい今、
「リモートワークならでは」の人材育成を考えていかなければなりません。

一方で、たとえ立派な人材育成の仕組みを作ったとしても、
リモートワークでは育成される側の心構えがなければ、
せっかくの立派な仕組みも活用されません。

これまで以上に、育成される側のスキル以外の部分を、
どのように高めていくか、
会社のベクトルとそれぞれのレベルにある社員のレベルを、
どのように一致させていくか?
ということが、重要になっていくと思います。

さて、本号の内容です。

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<第56号>
デジタルとブランド 2
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ブランディングが重要なのは、
ビジネスの相手先との関係だけではありません。

社内向けは、社外向けと同じくらい重要です。

顧客の接点となっている社員が、
自社のブランドを正しく伝えることができなければ、
ブランドイメージを損なうことになります。

マーケティングやブランディング部門は、
自社ブランドの発信に細心の注意を払っている一方で、
セールスの部門が、自社ブランドの価値を
理解していないということも起こりえます。

せっかく会社として統一したブランドコンセプトを発信していても、
担当者がそのコンセプトに合致しない行動をとった場合、
そのブランド価値の損失は少なくないでしょう。

そしてデジタル社会の今、セールスだけでなく、
スタッフ部門や生産部門など、顧客との接点が普段ない社員も、
誰もがSNSやブログを通じて情報を発信できるようになっています。

国内の飲食店の店員が不適切な動画を掲載して、
その飲食チェーンが信用回復のために
多大な努力をしていることからも分かるように、
デジタル市場では一瞬で情報が拡散し、
一瞬でグローバルでの信用を失い、
その信用の回復のためにオンラインでもオフラインでも
大変な時間とコストを費やすことになります。

特にグローバル市場で大きなテーマである人種や宗教
といったテーマは、日本市場では大きなテーマとなることは
少なく、日本人社員がグローバル市場で
間違った発言をして、無意識に海外の人を傷つけている
といったこともありえます。

そのため、自社のブランドコンセプトをしっかりと
全社員に共有しておくことが必要です。

グローバル企業は、
Code of ConductやEthicsといった内容は従業員に徹底しています。

これらの内容は決して従業員に押し付けるのではなく、
従業員が自社のブランドに誇りをもって働くうえで、
重要な指針となるものです。

さらに進んだ企業は、
使用するロゴ、用語、表現の仕方などについても、
用語集やスタイルガイドを定めて全社員に共有しています。

ブランド毀損のリスクがあるから、SNS等で情報を発信しないように
という規則を定めるよりも、
一定の指針を明確に定め、社員に共有して、
自由な発信を認める代わりに、ロゴや用語の使用は、
指針に従うようにと従業員をガイドした方が、
デジタルマーケティング上も、デジタルブランディング上も
有意義であることは、言うまでもありません。

本日の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。

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2020-06-28 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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