<第41号> ローカリゼーション その3

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第41号>
ローカリゼーション その3
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。

コロナウィルスの影響で海外出張がなくなりました。
大変なショックですが、Facebookを見ていると、
もっと大変な方がたくさんいらっしゃいます。

そして、そういった大変な方の多くが、
自分のことではなく、他の人のことを
思いやるセリフを発信しています。

小さなことでショックを受けている自分が情けなくなります。

困ったときに助け合えるのが仲間。
困ったときに支え合えるのが仲間。

自分が大変なときに、仲間のことをどれくらい考えられるか?
とても大事なタイミングだと思いました。

今、世界は一つです。

統治している国は違っても、心は通い合っています。
メールを送信すれば、すぐに届きます。
良いコンテンツは「いいね」や「シェア」で、
瞬く間に世界中に展開されます。

ウィルスが世界を分断しようとしても、
心は繋がっているので、決して分断されない、
今回の問題が、
そんな世の中が実現するきっかけになるといいな、と思います。

さて、引き続きローカリゼーションについて記載させていただきます。


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<第41号>
ローカリゼーション その3
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グーグル翻訳で、日本語を入れて翻訳してみると、
英語としては正しいが、本来伝えたいニュアンスを
伝えることができないといったことがよくあります。

その時点で、
「当社の使う用語は特殊だから機械翻訳には適さない」
と考えて、機械翻訳の活用を選択肢から
外してしまう方は少なくないと思います。


ここで、機械翻訳の仕組みを考えてみたいと思います。

機械翻訳は、大量にあるデータから、
人工知能が翻訳を学び、その学んだ内容から
最適な答えを導きます。

極端な例で、
Appleという単語に対して、
リンゴ、りんご、アップル、ふじ、パソコン、みかん(間違い)
など多数の翻訳がある中から、
人工知能が学んだ内容に基づいて「判定」をします。

グーグルは毎日たくさんの方が利用しています。
つまり、グーグルには毎時、毎秒、
大量の翻訳データが蓄積されています。

データの質が高ければ高いほど、データの量が多ければ多いほど、
翻訳の精度は上がります。

したがって、グーグル翻訳による翻訳結果は、
毎日精度が高くなっていると同時に、
毎日無難な内容に向かっているということができます。


機械翻訳を使う = グーグル翻訳を使うではありません。

グーグル翻訳は確かに便利ですが、
ローカリゼーションのためには、
グーグル翻訳ではなく、
自社独自の機械翻訳を使いこなすことが重要です。


機械翻訳を使いこなすには、まず、
データを人工知能に教えこむところからスタートです。

例えば、自社が、Appleを必ず、アップルと訳すように
決めているならば、機械翻訳には、
Apple = アップル
と教え、
Apple = りんご
は誤りであることを教える必要があります。

そのように教え込んだ機械翻訳は、
自社にとって最適な翻訳を導いてくれることになります。

さらに、

Orange = オレンジ
と教え、
Orange = みかん
は誤りであることを教えた場合、

Apple and Orange = アップル と オレンジ
と訳してくれるばかりでなく、

Apple, Orange and Grape = アップル と オレンジ と グレープ
と、Grapeについても、ぶどうではなく、グレープと
訳してくれる可能性があります。

このように、機械翻訳を使いこなす上では、
自社独自の「用語集」を整備することが、
重要なポイントとなります。

今週の内容は以上です。
来週も何卒よろしくお願い申し上げます。





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2020-03-08 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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