<第4号> DistributorとCommission Agent

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第4号>
DistributorとCommission Agent
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の古白です。

かつては、相対的に、都会=刺激が多い、地方=刺激が少ない、と言えたと思います。
都会に行けば、美術館もあればコンサートや講演会もある。

でも通信技術の発展で、地方にいてもスマートフォンで、
たくさんのコンテンツを楽しむことができるようになりました。
地方でも都会と同様、たくさんの刺激を得ることができます。
むしろ、今は、都会に行っても、みんなスマートフォンでコンテンツを楽しんでいます。

じゃあ、美術館やコンサートや講演会に行かなくなったかと思えば、
むしろ美術館もコンサートも講演会も、かつてよりも盛況です。

様々な情報が瞬時に地方に伝わり、地方にいても欲しい情報を探せるようになった結果、
イベント・催事の情報も幅広く伝わり、より遠くから人を呼べるようになっているのではないかと感じます。

情報の伝達は人の流れをつくります。
よいコンテンツであればあるほど、人を集めます。

そして、人の流れはグローバル規模で活性化していくことになるのだと思います。

さて、第4号の内容です。

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<第4号>
DistributorとCommission Agent
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海外代理店には、Distributor, Sales Representative, Agentなど様々な形態があります。

いずれの形態でも、付与する権利、守るべき義務は契約で定めて合意することになりますが、
基本的な事項としてDistributorとCommission Agentの違いを認識することは必要です。

Distributorが販売まで行うのに対して、
Commission Agentの場合は、販売促進までしか行わず、自社が直接販売することになります。
したがって、Commission Agentの場合は、自社が直接販売後、
販売価格の○%かをCommission Agentに支払うことになります。

この「売買に介在するか否か」の違いは、貿易においては大きな違いがあります。
例えば、Distributorの場合は売買に介在するのでBuyerとして通関手続きを行うことが
できますし、もちろん在庫を行うことができます。
しかしCommission Agentの場合は、通関手続きのサポートはできてもBuyerではないので通関を切ることが
できませんし、製品の所有権がないのでCommision Agentの所有物として在庫を行うこともできません。

また、Distributorの場合、末端顧客への販売をDistributorが行うため、
Distributorが末端顧客にいくらで販売したか、自社には分からないことがありますが、
Commission Agentの場合は末端顧客への販売を自社が行うため、
末端価格を自社で把握し、決定することができます。

Distributorを選定する場合は、どの末端顧客に販売する場合でもDistributorからの支払いになるため、
末端顧客毎に口座を開く必要がありませんが、その分、Distributorの与信リスクが高くなります。
Commission Agentの場合は、その逆となります。

このように、海外で代理店経由で製品を販売する場合、
Distributorか、 Commission Agentかで、検討すべき契約内容が大きく異なることになります。

さらに、例えばCommission Agentの場合でも、寄託在庫ではなく預託在庫として、
自社の所有権のまま現地に在庫を持つことができるような仕組みもあります。
代理店選定の際は、形態別のメリット・デメリットを把握した上で、
細かく契約内容を検討することが大切です。

次回からは、Distributor、Commission Agentに分けて、
代理店契約のポイントを記載させていただきたいと思います。

2019-06-09 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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