café
高校時代、一人で各地に旅行することが好きな友人がいました。どこに行ったと言っていたのか、全く記憶にありませんが、目的地にいくたびに、喫茶店に行くと言っていたことだけは覚えています。
その時に、「一人で喫茶店に行くなんて、勇気があるな」と思った記憶があります。
コンサルタントをしている時、急ぎでよく喫茶店で仕事をさせていただきました。何も考えずに、喫茶店に入って、パソコンを広げて、たまに店員さんに怒られました。その時は仕事のことしか考えていないので、他のお客さんのこととか全く考えていなくて、なぜ店員さんに怒られるのかもわからず、嫌な思いをしました。今思えば、店員さんはもっと嫌な思いをしていたと思いますし、他のお客さんも嫌な思いをしていたと思うので、申し訳なく思いますし、勇気のある店員さんだなあと思います。申し訳ございません。
今は、喫茶店が素敵なところだということがわかります。遅すぎですが。
喫茶店にはたくさんのドラマがあります。店員さんが地域のことを教えてくれることもあります。一緒に入った人と、何気なくゆっくり話をすることもあるし、しっかりと仕事の話をすることもあるし、急いでコーヒーを飲むこともあるし、どんな時でも、喫茶店の時間は楽しい。
そういえば、子供の頃、よく家族で喫茶店に連れて行ってもらいました。たまに父親が喫茶店行くぞと誘ってくれて、行ったら長時間説教されて、という辛い思い出もありますが、でも家族でいった喫茶店は楽しい思い出です。
今朝、NHKラジオをつけたら、高知県の喫茶店の話をされていました。とても素敵な話でした。
喫茶店は日本全国にあって、日本全国の喫茶店でそれぞれの時間が流れていて、それぞれのドラマが生まれています。とても素敵だな、と思います。
43歳にして、ようやく、高校時代の友人が、なぜ喫茶店によく行っていたのか、分かりました。彼は映画監督になるのが夢でした。きっと、素敵なドラマを作ってくれていると思います。