Social Security System

今の日本の社会保障制度は人口が増加する時代に作られたものです。人口が増加する中、多数派の働く世代が、少数派の高齢者を支える仕組み。

しかしながら2010年頃をピークに今後日本の人口は減少する時代になっています。

昭和に高度成長期を迎え、団塊世代、団塊ジュニア世代と人口増加を支えてきました。人口右肩上がりが昭和。そして平成の間にピークを迎え、令和は人口右肩下がりとなります。

人口右肩上がりの時代、人口ピラミッドがきれいな形の時に作られた社会保障制度が、人口右肩下がりの時代、人口ピラミッドが逆さまの方になっている時代に適応できるはずがありません。

人口右肩あがりの時代は、権力を中央に集権させて、中央から配分することが理想でした。保険と年金は国によって担われてきました。人口右肩下がりの時代では、権力を地方に分散させて、地方で自律的に運営させることが必要となるでしょう。

地方に分散させることで、地方行政と、地域企業が密接に連携しながら、地域社会を支える仕組みが実現できます。地域住民の健康と、地域社会の環境保護、エネルギー調達を含むインフラ整備を、地域の企業のサービスを活用しながら地域の行政がサポートしていきます。

地域の格差が広がるでしょう。地域サービスが潤うようになるために、地方はさらに観光に力を入れるようになるでしょう。

そういった時代では、都市部の魅力だけでなく、頑張っている地方行政の魅力が発信されるようになります。

戦国時代に近くなるかもしれません。江戸で実現した中央集権が、明治、大正、昭和、平成を経て、令和で変化を遂げるかもしれません。しかしそれでは政治は成り立ちません。諸外国の軍事的脅威に対抗するためには中央の主権を強化することが重要です。

地方分権と参勤交代による中央の指導力。そんな江戸時代の仕組みも参考になるかもしれません。変わらなければならないことだけは確か。どう変わればよいのか、答えがありません。令和で、政府がどのような社会を実現していくのか、大変楽しみです。

2019-04-27 | Posted in BlogNo Comments » 

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