飛騨の里 (A countryside of Hida) / 高山 (Takayama)

豪雪に耐えてきた合掌造りや榑葺きの屋根など、飛騨の代表的な民家30数棟が立ち並び、昔の農山村風景を形づくる民家の博物館です。

各民家では、農山村の生産・生活用具を数多く展示しているほか、わら細工、さしこなどの実演や四季折々の催事も行われています。

飛騨の里に移築された茅葺き屋根の民家は6軒。合掌造り家屋と入母屋造り家屋に分けられます。かつては飛騨の北部の豪雪地帯に建っていました。

茅葺きの材料となるカヤはススキ、スゲ、チガヤなど屋根を葺くのに使う植物の総称です。飛騨ではオオガヤ(ススキ)、コガヤ(カリヤス)のことです。かつては川原などに自生していましたが、現在は少なくなり栽培しているものを使っています。茅葺きの耐久期間は40年から50年。しかし毎年の手入れは欠かすことができません。腐ったりしたところに茅をさして補強する「サシガヤ」をおこなっています。

飛騨地方においてソリは、積雪の多い冬期間、最も重要な運搬手段でした。そして運ぶ対象や用途に応じて様々な種類のソリが考え出され、用いられました。

かつて「ドシマ」と呼ばれる人たちが牛の背を利用して物資を運搬していたころは、冬になると牛ゾリが利用されました。明治中期に荷馬車が発達し馬が用いられるようになると、馬ゾリが多く用いられました。

山国である飛騨では、豊富な山林資源に携わる生業は盛んに行われました。その中でも林業、つまり木材の切り出しとその運搬は飛騨人の営みを代表する生業のひとつでした。

飛騨一刀彫りの職人さんの匠の技を見ることができます。

2017-12-23 | Posted in GifuNo Comments » 

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