Leadership
ある能力の高い人がいます。Aさんとします。
Aさんは、一人で、普通の人の2倍も3倍も働きます。
この能力の高いAさんと一緒に働くと、みんな、敵わないなあって、思います。
ある能力の低い人がいます。Bさんとします。
Bさんは、普通の人の2分の1か、3分の1くらいしか働きません。
この能力の低いBさんと一緒に働くと、みんな、大丈夫か?って思います。
チームである仕事に取り組みます。
AさんとBさんが、それぞれ異なるチームをリーダーとして束ねることになりました。
能力の高いAさんのチームはAさんに頼りました。
能力の低いBさんのチームはなんとかBさんを支えなきゃって動きました。
どちらが、チームとして力を発揮するでしょうか?
能力の高いAさんは、チームメンバーに、「俺の言う通りにしろ」と指示します。
能力の低いBさんは、チームメンバーに、「これをみんなでゴールにして目指そう。あとはよろしく」と指示します。
どちらが、チームとして力を発揮するでしょうか?
リーダーシップとマネジメントは違うと言われます。
リーダーシップには、背中で見せる部分も必要と言われることもあります。
そうかも知れません。
でも、リーダーシップを発揮するのに、自分の能力が高い必要はないと思います。
能力が低くても、道を示すことができ、メンバーをとことん信じ抜くことができれば、
それは組織を成功に導くことができるリーダーとして、十分な条件を備えていると思います。
一方、マネージャーっていうのは、一つのスキルだと思います。
マーケティングと一緒で、セオリーを学んでノウハウを積み重ねていく。
どうすれば組織が動くか、ポイントを掴んでいるのがマネージャーだと思います。
スポーツの監督と一緒。
組織で動くのならば、一流のリーダーであるべきか、一流のマネージャーであるべきか?
まずは、一流のリーダーであって、それにプラスアルファで、一流のマネージャーだと望ましいと思います。
一流のリーダーは「メンバーを信じて任せきる」ことが重要なので、
必然的にマネジメントの勉強を必死になって行うことになるでしょう。
一流のリーダーになりたいならば、
「俺の言う通りにしろ」とか
「お前には任せておけん」とか
「そんなこともできんのか」とか、
「なんでこんなことになったんだ」とか、
そういったことだけは、言ってはいけないと思います。
リーダーが、「あとはよろしく」って言って、
リーダーよりも優秀なメンバーが、必死になって動いてくれる。
リーダーは、ピンチになった時に、逃げずに食らいつく。
リーダーが諦めない限りは、メンバーは誰も諦めない。
こんな組織ができれば、最強だと思います。