アリとキリギリス - The ant and Grasshopper –
昨日は大恩人と鰻を食べに行きました。
そこで教えていただいたのが、アリとキリギリスの話。
キリギリスは欲しい時に欲しいものを買う。
アリは欲しいものを我慢して貯金する。
アリはいつになったら、欲しいものを買うのか?
ずっと貯め続けるのか?
貯め続けて、これ以上貯められないほど貯まってしまったら、アリはどうするのか?
キリギリスは、遊ぶことが一番大事。
欲しいものは手に入れる。
食べるものがなくなって、遊ぶことができなくなったら、キリギリスはどうするのか?
これが、大恩人が私に教えてくれた話。
私は、どんな時でも、常にヒマしています。
友達に囲まれて、ワイワイガヤガヤは、いつも最初のクラス替えの時だけ。
1ヶ月もすれば、いつもどおり、ずっとひとりぼっち。
ただ、たまに、遊び相手がいなくて、困っている人がいて、
その場に、いつもどおりヒマしている私がいます。
そんな時は、
こいつしか、いかないか、じゃ、いいや、またの機会にしよう。
って思われる時と、
こいつしかいないか、じゃ、仕方ないな、こいつと話するか。
って思われる時の2パターン。
「じゃいいや」って思われるのが普通です。
だから、「じゃ、仕方ないな」って思われて、相手をしてもらった時など、実は、大喜び。
そして調子にのってしまって、失敗する。
その繰り返し。
多くの人は、最初は、一人ぼっちでいる私を見て、
もしかして可哀想な人なんじゃないか?
って思って声をかけてくれる。
そんな時は、実は「じゃ、仕方ないな」って思われた時よりも、ずっと、心の底から嬉しいのですが、
この場合は、なぜか情けを受けたようで、
「うるさいな、ほっとけよ」
と言ってしまう。
言ってしまって後悔するのですが、でも毎回言ってしまう。
生まれてから、40年経っても、ずっとこのポジションは変わりません。
ただ、そんな自分が好きだったりする。
そして、そんな私のことを理解して、ずっと付き合ってくれる友人もいる。
そんな友人から「みんな忙しくて、ヒマそうなのはお前しかいなかったから」
と言われて、呼ばれた時には、たとえ南極だろうと、飛んでいくでしょう。
まわりからどう思われようと、ありのままの自分が、一番落ち着くし、背伸びもしていないので、疲れません。
人には人の落ち着く姿があり、そこを早く発見することが健康で幸せに生きる最大のポイントだと思います。
アリは、働くだけ働いて、好きなものを手に入れらない自分が好き。
キリギリスは、蓄えがなくても、好きな時に、好きなことをするのが好き。
アリに、キリギリスのようになれって言ってもなれないし、
キリギリスに、アリのようになれって言ってもなれません。
だったら、アリは蓄えた分をキリギリスに与え、
キリギリスはアリが働きすぎて倒れないように、
たまに一緒に遊んであげるのが一番いいでしょう。
そうすれば、アリは、ただ蓄えるためだけに働くのではなく、
キリギリスに喜んでもらうために働きます。
キリギリスは、さらに好きなことができ、
アリに対して、もっといろんなことができます。
全く違う人同士が、
自分の個性を、お互いの良さを知った上で、
助け合ったとき、
それを仲間というのでしょう。
どっちが優れているとか、考えるのは、
時間の無駄。
自分だけ得しようと考えると、
仲間が損して、
当たり前ですが、その結果として、
自分も損することになります。
自分を尊重。
仲間を尊重。
アリだろうと、キリギリスだろうと、
どっちがいいとか、どっちが正しいとかではなく、
自分は何をするのが好きで、
何をしていれば落ち着いて、
自分が楽しく過ごし、
周りが楽しく過ごすためには、
自分には何ができるかな、って
そう考えることが、春夏秋冬を楽しく過ごすコツだと思います。