おとぎ話 - fairy tale –

正義は必ず勝つと信じられるか、信じられないか?

 

本当に信じられる人は、その経験をした人だけだと思います。

逆に悪いことすれば儲かるという小さな経験をしてしまった人は、

正義は必ず勝つという普遍的な事実をだんだん受け入れられなくなってきます。

 

経験のない子供に、「正しいことをする」ということを教えることはとても重要。

 

今思えば、そのことに、桃太郎やカチカチ山や花咲か爺さんなどの昔話が

とても大きな影響をしているなあと思います。

 

もしこれらの物語が、悪者が勝っていたら、子供たちは

悪者になろうとするかも知れません。

 

海外にもイソップ物語、グリム童話などがあります。

グリム童話は昔読んで怖かった記憶がありますが、やはり名作だから語り継がれているのでしょう。

 

少し成長すると、現実を見るようになります。

現実に近いけど、少しおとぎ話。

私の場合は、ミヒャエル・エンデやリンドグレーン、あとキャプテン翼が好きでした。

 

年をとると、自分の力には限界があることを否が応でも知ることになり、

だんだんおとぎ話の世界に関心を示さなくなっていってしまいます。

これが大人になるということ。

でも子供の時に、子供の心で受け入れたおとぎ話は、ずっと残っています。

正義は必ず勝つと。

 

おとぎ話は、名曲と同じように、作者の「伝えたい」という魂が、

人の心の中にそれぞれの形で受け入れられていると思います。

 

たくさんのおとぎ話が、たくさんの心の中で、共鳴しあっている。

地球の裏側で、昔同じイソップ物語を読んだ人が、

今、アメリカ大統領選の二人の候補者の演説を聞いて、

もしかしたら、まったく同じことを考えているかも知れません。

 

人間って、ほんとうに、すてきだな、と思います。

 

 

 

2016-07-30 | Posted in BlogNo Comments » 

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