思いやり主義 - Compassionism –
英国がEUを離脱するか、しないか、まさに今それが決定しようとしています。
これを、トリガーと呼ぶのでしょう。
引き金を引くと、パタンパタンといろんなものが変わる。
変革には、必ずきっかけがあります。
かつてはサラエボが火薬庫と言われました。
資本主義は西洋で生まれました。歴史的には世界で影響力をもった時間は西洋よりも東洋の方が圧倒的に長かったにも関わらず、
イギリスで複数個所で偶発的に起こった産業革命が、世界の構図を変えました。
この「金」と「秩序」を重視する資本主義の考え方は、西洋自身の手によってまた変わらなければなりません。
そうでなければ都市化はますます進み、格差はますます広がり、地球環境はますます破壊されます。
人がいるところに行けば、ビジネスができ、ビジネスができるところに住む。
だから都市化は進み、地方は都市のエネルギーや食糧を賄うために、食料を大量生産したり、
原発で発電したりする。
貧しい地方に付加がかかり、人はますます貧しくなり、そして大量に生産する食糧のために大量に水を使い、
地盤沈下する。そのうち水は枯渇する。
これが世界中で起こっている、資本主義の帰結の姿です。
市場原理は素晴らしい。
海水淡水化プラントのように、人類の永遠の課題を、市場原理は実現させました。
太陽光や風力発電だって市場原理のおかげですし、地熱発電だって、市場原理の貢献なくしては成り立たなかったでしょう。
しかし、太陽光の普及は、市場原理だけではありません。
政府が多額の補助金を出したのが大きい。
そして、太陽光を指示する人達の多くが、市場原理だけでなく、自らも地球環境破壊の流れを食い止めるために、
何かしら貢献したいという気持ちを持っています。
資本主義は間もなく称賛されなくなるでしょう。
リーマンショックが余震ならば、これから本震がやってくると思います。
これだけ膨らんだんだから、ソフトランディングなんてありえない。
次にやってくるのは、東洋の秩序だと思います。
これは歴史の流れを見ると、必然かと思います。
どんな世界になるかわかりません。
でも私がなってほしいと思うのは、私の大好きなダライ・ラマの
Compassion and Indivisual
Compassionは日本語にすると、同情ということになるようですが、
あえて日本人が日本語に直すと、「思いやり」だと思います。
Compassionで今の地球上の問題は解決に向かうと信じています。
Capitalism の次は、Compassionismとでも言われるような、そんな世界になってほしい、
いやしなければ、と思います。