涙 -tear-
仕事で泣けるか?
仕事で泣いた事がある人は、一生懸命やって、何かがうまく行かなくて、悔しくて泣いた、
という経験をした人だと思います。
仕事で泣いた事がある人が、どれだけいるでしょうか?
昨日獺祭の桜井社長のご講演を聞く機会がありました。
綺麗なスーツに綺麗なネクタイ。
ピシッと伸びた背筋と動かない姿勢。
TEDのプレゼンも好きですが、話さなくてもピリピリと伝わってくる大和魂のプレゼンもすばらしいと思いました。
淡々とお話をされますが、それそれは大変な苦労をされています。
戦略がすばらしと思いますが、私個人の見解では、戦略など後付けではないかと思います。
必死になってやってきた。
自分のために、仲間のために、そして日本のために。
こんなすばらしい会社を世の中に生み出すことができるなら、3回くらい死んでもいいな、と思いました。
仕事で泣いた事があるか?
旭酒造の桜井社長が泣いた事があるかどうかは知りませんが、
これだけ大きなことをされている中で、めちゃくちゃ泣いてこられたんではないかなと思います。
涙。
優秀な俳優さんは、なりきる事で本気で泣けるかもしれませんが、
普通の人は、感情が溢れた時に、体から溢れてしまう感情のエネルギーそのものだと思います。
涙は感情だから、美しい。
人間は、成長することでしか、新しいものを手に入れる事はできません。
もし成長せずして何か得たならば、それを守るためにやはり成長をしなければならない。
もし守るために成長できなければ、結果として失う。
だから人は、前に進み続ける限りは、何歳になっても涙を流し続けるのだと思います。
失敗して、涙が出るほど、悔しくなければ、まだまだ本気じゃなかったということでしょう。
そういえば、最近、泣いてないな。
もういっかいがむしゃらに、やってみたいな、と思わせてくれた、
とても有意義な、桜井社長のご講演でした。