新しいこと something new
新しいことに挑戦するとき、
一人でやるときと、みんなでやるときがあると思います。
人間一人でやり切るには限界があります。
芸術などの文化活動と違って、政治や経済では、やはりみんなでやった方が大きなことができます。
みんなでやるときは、必ずリーダー的存在がいます。
新しいことを始めるときのリーダーと、始まってからのリーダーと、そしてうまく立ち上がったときのリーダーはもしかしたらそれぞれ、違うかもしれません。
それが役割って意味なのかなと最近思います。
うまく立ち上がったときに、関わった人全員が、「俺がリーダーとして実現した」といったとすると、それは最高の結果になるんじゃないかなと思います。
でも、みんなでやるときに、「あいつがこれやらない」とか、「リーダーの指示が悪い」とか言っているとうまくいかないと思います。
自分の役割は何かを、知って、自分の役割を果たしながらも、他の人の役割をサポートできる人が、本当の意味のリーダーと思います。
しかしこれはなかなか難しい。趣味もあれば、家庭もあります。
「自分の役割はここまで、あとはよろしくっ」という気持ちになりたくなります。
しかし、最後までやり切らなければ、新しいことなど実現しません。
最後までやりきった人だけが、成功の喜びをつかむことができます。
織田がこね、羽柴がつきし天下餅、座りしままに食うが徳川
とありますが、これは江戸幕府という長期の安定政権を作る上での見事な役割分担だと思います。
織田も、羽柴も、「あとはよろしくっ」っていう気持ちになったことは一度もないと思います。
幕末も、吉田松陰、坂本龍馬、勝海舟、高杉晋作などそれぞれ役割を果たして、板垣退助や伊藤博文につなぎます。
誰も、「あとはよろしくっ」っていう気持ちになったことは一度もないと思います。
1789年のフランス革命は、 EUの実現につながる第一歩だったと思います。EUは、もしかしたら世界統一政府が実現するための役割を果たしている最中かもしれません。EUはまだ諦めていません。
FacebookやTwitterの果たした役割は大きい。FacebookもTwitterもまだ諦めていません。
何か「新しいこと」が実現していくために今、一人一人が役割を果たしています。
インターネットと、英語という国際言語のおかげで、世界の人々が分かり合えるように、その一方で傷つけ合うようになりました。
政治が悪いとか、首相が悪いとか、あの国が悪いとか、北が悪いとか、格差がわるいとか、資本主義が悪いとか、あの宗教が悪いとか、そう言い合っているうちは、その組織はうまく機能しないと思います。
国際宇宙ステーションの中では、国籍も関係なく、人類の未来のために新しいことが日々行われています。
人類一人一人が、自分の役割を認識して、最後までやりきるってことが、重要なんじゃないかなって思います。