コンゴ - Congo-
アフリカのコンゴ民主共和国。1960年に独立するまではベルギー国王の私有財産でした。
独立運動を経て大統領についたカザブブ大統領とルムンバ首相が対立。
そしてモブツ将軍がカタンガ州の分離独立を画策し、動乱となりました。
ルムンバ首相は国連軍を要請しましたが国連軍は拒否。
結果ルムンバ首相はソ連軍の支援を要請。
国連軍は資源豊かなカタンガ州にソ連の影響力が及ぶことを恐れ、
モブツ将軍を支援します。
その後モブツ将軍が政権を掌握し、32年間におよぶモブツ独裁政権が続きます。
ベルギー支配下で豊かだったコンゴは、独立後アフリカにおける動乱の象徴とも言えるほど、混乱が続きます。
安定と豊かさは、支配によってのみ成し遂げられうるのでしょうか?
決してそうでは無いと思います。
キリスト教の中でも、対立がおこり、ピューリタンが新大陸を目指しアメリカが建国されました。
イスラム教の中でも、シーア派とスンニ派が争い、サウジアラビアとイランという二つの大国がにらみ合っています。
イデオロギーは人々を結びつけますが、しかしいつか、どこかで、分裂します。
今我々が豊かな生活を過ごすことができているのは、法と秩序に守られているからです。
法と秩序がなぜあるかというと、政治があるからです。
国際政治は、コンゴ独立の立役者であるルムンバ首相を黙殺しました。
そこには資源という利害がありました。
何が正しいかわからなくなります。
だから、人々は、真実を追求するために学ぶのだと思います。
正戦論があり、勢力均衡があり、文明の衝突がある。
社会主義があり、資本主義があり、共産主義があり、民主主義がある。
どこにも答えはありません。
答えはなくても、結局人には生と死しかありません。
限られた生をいかに愛に溢れたものにするか?
一人一人の力が限られている中で、できることも限られています。
結局、自分が正しいと思うことを、やり続けてやり遂げるしか無いのだと思います。