らせん - Spiral-
いろいろと手を出して、一つも最後までやりきれない場合があります。
一方、よくわからないまま取り組んでいて、最後までやりきった後で、あっ こんなことやり遂げたんだって思うこともあります。
何か大きなことをやり遂げた人が、最初から無駄なく、まっすぐ、ゴールに向かっていったってことはまずないと思います。
常に疑問を持ちながら取り組むと思います。
これでいいのかな、正しいのかな、と思いながら、目の前のことに一生懸命取り組む。
取り組んでいる間に、何度も、やめようって思うと思います。
そもそも、確信があることなんて、一つもないと思います。
物事をはじめるのも、やめるのも、実は理由など、もともとないと思います。
理由はあとから考えているだけ。
人はみな、らせん階段を上っていると思います。
ぐるぐるぐるぐる回りながら、どこかのゴールに辿り着く。
まっすぐゴールに向かっていないから、本当にゴールにつくのか不安。
らせん階段はもしかしたら、登っているかと思ったら降りているかも知れません。
もし降りていたら、階段の向こう側に落ちている落し物を見つけることができるでしょう。
重要なのは、動き続けること。
疑問に思っても、確信が持てなくても、遠回りをしていると思っても、
目の前の階段に足を一歩踏み出し続けることが、ゴールに辿り着く唯一の方法だと思います。
もしかしたらゴールがないかも知れませんが、その場合は、ゴールがないということが、
おそらくゴールなのでしょう。
ゴールについてから、気がつきます。
無駄なことなんて、ひとつもなかったんだって。
IT技術が進んで、ボタンひとつで、いろいろなことができます。
ボタンを押して、何かができても、事実はボタンを押したということだけ。
自分の階段はボタンを押した以上は進んでいません。
ボタンを押して、デジタルがいろんなものを処理しても、動いているのは周りだけで
自分ではありません。
らせん階段は、どこにあるか。
全員の足元にあるはずです。
そのらせん階段をしっかりと自分の足で感じるかどうか?
それが、頑張るってことなのかなって、思いました。