Japan Post (Written in Japanese)
日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命が11月4日に東証に上場します。
株価をいくらつけるか、という点も注目ですが、果たして誰か大株主になるか?という点も注目しています。
かんぽ生命もゆうちょ銀行も世界トップの資産規模を誇ります。
逆に言えば、日本国民の資産が国内にとどまり、リスク資産に向けられなかったのも、
かんぽ生命、ゆうちょ銀行のおかげでした。
しかし今や、かんぽ生命、ゆうちょ銀行ともに、リターンを得ることを目的として、
資産を海外のリスク資産に向けています。
上場して、特定の株主の影響力が強まると、リスク資産にまわる傾向がますます強くなります。
日本国債の信用力が高いのは、日本がいくら財政赤字になっても、日本の対外債務が少ないこと、
そして日本国内に豊富な資金があることです。
しかし、日本国内にある豊富な資金がなくなったらどうなるか?
日本が財政的に破綻する可能性もあります。
もし日本国内にある豊富な資金がなくなったら、
その時は、その豊富な資金は、どこかの国に移動していることになります。
だから、今回の上場の株主は、とても重要だと思います。
株式が、多くの日本国民によって、分散的に保有されるならば、安心です。
しかし、海外の特定の機関投資家や投資銀行が主要株主になるようだと、
話は変わってきます。
民営化されたとはいえ、
世界最大規模の金融資産を持つ日本企業として、
ゆうちょ銀行、かんぽ生命には、
日本を支え続けて欲しいと思います。
2015-10-20 | Posted in Blog | No Comments »