<第208号> 選択
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グローバル市場開拓 メルマガ
<第208号>
選択
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
人間のキャパは限られています。
何かを得るためには、何かを失わなければなりません。
経営者の方々は日々この選択で悩まれていると思います。
今100の仕事がある。
100の仕事を回すために精一杯だとします。
頑張って自分のキャパをあげると200の仕事ができるかも知れません。
ただ、もっと効率がよいのは、
100の仕事のうち、50の仕事は人に渡し、
自分で50の新しい仕事を作ること。
そうすれば、自分のキャパを増やさなくても、
50の仕事が増えます。
もし、100の仕事のうち、100の仕事を人に渡し、
自分で100の新しい仕事を作れば、
100の仕事が増えます。
そして、100の仕事を渡された人が、50の仕事をさらに人に渡し、
自分で50の新しい仕事を作れば、
150の仕事が増えます。
人に仕事を与えることは、
自分のキャパを高めるよりも、確実に効果は高いです。
しかし、それは簡単ではありません。
50の仕事とか、100の仕事を渡した相手が、
確実にその仕事を回してくれるかわからないためです。
50の仕事を渡された人が、その50の仕事をゼロにしてしまう可能性もあります。
そうすると、仕事の数は半分になり、一度失った仕事を元に戻すことは大変です。
つまり、リスクがある。
でも成長するためにはそのリスクをとるしかありません。
確実に仕事をこなして、日々自分のキャパを高めていく人がいます。
確実に人に仕事を渡して、確実に成長させていく人もいます。
どちらも重要。
よくミスをして、メンバーに迷惑をかける人がいます。
トラブルをおこして、事業を危機に陥れる人もいます。
でも、こういう人がいるからこそ、組織として成長できます。
仕事をする上で、必要でない人は絶対にいません。
できる人も、任せられる人も、ミスをする人も、トラブルをおこす人も、
組織の成長のためには、みんな必要です。
重要なのは、信じること。
信じる力があれば、自然とあるべき位置におさまる。
自然の摂理だと思います。
ただ、信じることが、人間にとって、一番難しいことだと思います。
さて、本号の内容です。
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<第208号> 選択
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QCD。
この言葉と関係なく過ごせる人は稀でしょう。
Quality
Cost
Delivery
品質重視か
コスト重視か
納期重視か
20世紀後半、「安くて高品質」な日本企業の製品は
世界中から高く評価されました。
プラザ合意後の円高の中で、日本製品は安い
という神話は崩れていきます。
日本企業はそれでもかんばってコストを削減し、
高品質の製品を提供し続けます。
日本製品は優れているという評価が、
日本企業は安いという常識を上回ります。
Made in Japanのブランド力は、
円高により価格競争力を失ったからこそ、
築くことができたのかも知れません。
さて、ハードからソフトの時代になっています。
一定の品質の製品をどの企業も提供できるようになっています。
生産材含めて、日本のすり合わせ技術なしには実現できない品質もたくさんありますが、
Made in Japanが高品質として優位性を保てる市場のパイが
小さくなっている傾向はあると思います。
日本企業の国際的な競争力の相対的な低下は、
この時代の流れと無関係ではないと思います。
プラザ合意は1985年。約50年たっています。
Made in Japanを「高品質」と一言で片付けるには、
この50年の歳月は長すぎると思います。
QC以外のDはどうなのか?
または本当に今求められているのは、QCDなのか?
多くの企業が、QCDを超えた「サステナビリティ」を追い求めています。
ただ、本当に消費者、需要者がサステナビリティを求めているのかどうかは、
クエスチョンです。
市場が高品質を求めようと、別のものをもとめようと、
Made in JapanはMade in Japanです。
何かを失わないと、何かを得ることはできません。
「日本製品は安い」という神話を失って
「日本製品は高品質」という神話を得たならば、
「日本製品は高品質」という神話を失うことで、
新しい何かを得ることができるはず。
新しく得る「何か」が残ったD、つまりスピードなのか、
それとも全く異なるイノベーションなのか?
その答えはまだわかりませんが、
日本製品は「安くて高品質」があって始めて、
日本製品は「高品質」となったのと同様に、
新しい何かは、まず、
日本製品は「高品質で○○」からスタートするんではないかな、と思います。
本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。
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