<第204号> be local
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グローバル市場開拓 メルマガ
<第204号>
be local
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
ブロックチェーンを基盤技術としたクリプトの世界が広がっています。
仮想通貨は投資目的のものと、
ドルとの等価交換ができるステーブルコインとの役割分担が明確になったことにより、
資産としてだけでなく、決済通貨としてクリプトが使われるようになっています。
海外ではクリプトカレンシーで様々なものが購入できるようになっています。
クリプトカレンシーでの取引総額はすでに数十兆円に及んでいるとのことで、
国内でもその存在感が増していくことは間違いないでしょう。
中央集権ではなく分散管理であるクリプトカレンシーの場合、
管理者イコール参加者です。
参加者が目指す方向に秩序が向かっていき、
その秩序が新しい世界観を構築していきます。
分散型管理が構築する経済がどのようなものなのか、
これから少しずつその形が見えてくると思うとワクワクします。
著作権は最もわかりやすい例です。
Copyrightという英語からもわかるように、
もともとは一つの芸術作品。それを複製することで
文学、映画、音楽などをビジネスにしてきました。
NFTはもともとの固有の権利の移転を管理者なしで実現でき、
その履歴も保存することができます。
ブロックチェーンの技術を使えば、その固有の権利に付随する様々な機能を付加することもできます。
コンテンツを作る人が、自ら流通させる時代にはすでになっていますが、
こういったクリエイターの世界はブロックチェーン技術でどんどん拡がっていくでしょう。
固有の権利は著作権だけではありません。
不動産はじめ、様々な資産の権利が証券化して管理されており、
それが貨幣と同様に、資本主義経済の基盤となっています。
そして、いずれも中央集権で管理されてきました。
クリプトの考え方は、資本主義の根源である貨幣、資産の流通を、
中央集権から分散管理への推移させる考え方です。
ブロックチェーンは、クリエイターだけでなく、資産を持つ人の世界も拡げます。
そしてきっと、資産を持たない人にも、クリエイターでない人にも、
公平な機会を、ブロックチェーンは提供することになるはずです。
変化はしずかに進み、ある日突然やってきます。
来年開催される大阪・関西万博がその変化にきっかけになるといいなと思います。
さて、本号の内容です。
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<第204号> be local
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世界中で売れている日本製品。
スペシャリティケミカルや炭素繊維などの素材。
電子部品や自動車部品などの中間財。
半導体製造装置、工作機械、工具などの生産材。
自動車、家電などの耐久消費財。
カップヌードルや化粧品などの消費財。
上流から下流に行けば行くほど、ローカライズは重要になります。
ローカライズとは何か?
例えば自動車。
自動車を買う人が、まず現地で買うことができること。
その自動車の機能を、現地語で理解ができること。
壊れた場合に現地でサポートを受けることができること。
でもそれだけでは自動車のような高い製品を買ってもらうことはできません。
例えば、
その自動車に知名度があり、その自動車を持つことのステータスがあること。
現地で他社よりもすぐれたサービスを受けることができること。
こういった嗜好と結びつかない限りは、ローカライズは完成しません。
ロレックス
モンブラン
ハーゲンダッツ
ルイヴィトン
メルセデスベンツ
アップル
マイクロソフト
IBM
これらの企業が日本で成功しているのは、製品が素晴らしいからだけでなく、
ローカライズを徹底しているからです。
そのローカライズとは、
銀座の一等地に旗艦店を構え、
日本の購入層が読む雑誌に広告を掲載するといった、
ことでしょうか?
これだけならば、日本にいなくてもある程度できます。
でも、これだけでは、これらの企業の日本での圧倒的なブランド力は存在していないでしょう。
実際には、現地で顧客と接している人が重要。
最初からこの製品を買おうと思って、店舗を訪れる人はまれです。
いろんな商品を見て、比べて決める中で、販売する人が顧客の嗜好を理解しない限りは売れません。
本当のローカライズは、それらの製品を現地で売っている人そのもの。
ローカライズの第一歩。
それは翻訳でもなく、マーケティングではなく、まず現地で売る人を育てることであると言えます。
本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。
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