<第203号> Bugレポート

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第203号>
Bugレポート
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。

47歳にして、初めてハリーポッターを読み始めました。
子供が小さい時にテレビで見たことはあるのですが、
読んでみると、ストーリーだけでなく、
描写がとてもしっかりと表現されているので、
テレビで見るよりももっと面白いです。

しかしなかなかの分厚さです。
辞書をひきひき読んでいると、なかなか進まずに、
あっという間に1日がたってしまいます。
全シリーズ読み終わるのはいつになるんだろうと思います。

この量を10歳に満たない子供達が読むとは、とびっくりです。

ハリーポッターの前は、イギリスでも児童書は薄いのが常識だったところ、
ハリーポッター以後、児童書は分厚くなったとのこと。
常識っていうのは、大人が勝手に定義した、人間の限界であるということを改めて感じます。

子供達の想像力は無限大。
大人が読んで想像するイメージと、子供が読んで想像するイメージは全くことなると思います。
ハリーポッターは、これからも数々のイメージを、
子供達の頭の中に作り出していき、それらの想像から、
将来さまざまな創造が生まれていくと思います。

もし想像を形にするのがサイエンスならば、
想像の数だけサイエンスが生まれます。

分厚い児童書を読んだ子供達が大人になった時、
どんな世の中になっているでしょう。

それを想像するだけでも、ワクワクします。

さて本号の内容です。

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<第203号> Bugレポート

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何かを作ってグローバル市場にばら撒く。

そんな手離れのよい仕事はもはやありません。
グローバル時代、そういったことができるのは、
全く新しい製品か、それともこれまでの価格の概念を覆す圧倒的な低価格製品か、
どのどちらかと言えます。
高いブランド力を持つ自動車や家電メーカーであっても、
市場投入前だけでなく市場投入後のケアの重要性が高まっています。

逆に、そういったアジャイルの時代だからこそ、
ユーザーの方もある程度のバグは覚悟しています。

そのため、バグへの対応がいかに迅速で正確か、
ということも企業の競争力の一つを構成します。

グローバル市場は一つの市場ではなく、
それぞれのローカルの市場が集まってグローバル市場が存在しています。

ということはつまり、バグは、どこかのローカル市場で発見されることになります。
例えばイタリアでバグが発見されたとします。
そのバグが、日本の生産者に、いかに早く、いかに正確に到達するか?

これは見えるようで見えていない企業の根源的な競争力であり、
競争力を持つグローバル企業の場合はこのスピードがとても早いです。

新興企業でも、本国に迅速に情報が伝わる体質ならば、きっと問題ありません。
しかし現実には、組織構造や社風や現地担当者の裁量含めてさまざまな要素があり、
Bugを迅速に、最適な担当者に伝えるのは簡単ではありません。

そのため、Bugレポートという一つの仕組みが存在しています。

何かバグが発生した時に、
そのバグが、クリティカルか、メジャーか、マイナーか?
そのバグはどこでいつ発生し、誰が気が付いたか?
責任部門はどこか?
ユーザーへの影響は高いか?
同様の問題を回避するための手段はあるか?
こういういったことを、情報の不足なく、かつ迅速に伝達する仕組みが
Bugレポートです。

日本市場だけでビジネスをしていれば、
まずは、上長に報告して、上長がしかるべき対応を迅速に講じる
という方が早い場合がありますが、
イタリアで発見されたBugは、そのやり方では、
簡単に日本の責任部門に日本語で伝わることはないでしょう。
組織の数だけ、情報がストップするリスクが存在し、
もしかしたらイタリア語のまま、どこかで放置されてしまうかも知れません。

現実には、グローバル企業では、Bugが発見されると、
その発見されたBugは直ちに、責任部門に伝わります。
それがBugレポートの仕組みです。

それぞれの企業が、自社の事業にあったBugレポートの仕組みを構築しています。
どの仕組みが最も相応しいか、それはそれぞれの企業次第です。

Bugレポートを構築し、ブラッシュアップしていくこと。
アジャイル時代のグローバル企業の重要なテーマです。

本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。

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2023-08-06 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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