<第188号> アトリビュート

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第188号>
アトリビュート
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。

人間関係を構築する。
信頼を築く。
人と人とのつながりは「築く」もの。

英語では、
Make Business Personal.
という表現があります。
これは欧米独特で、日本語で直訳に相当する表現がないと思います。
人と人との繋がりは「築く」のではなく、「創る」もの。

ビジネスよりも、心と心にスポットをあてた
この言葉が私は好きです。

ビジネスには売り手と買い手が存在しています。
ビジネス上の信頼関係は、Creditです。
買い手がきちんと支払う。
売り手が納期や品質についての約束を守る。
こういったCreditは、蓄積されていき、
一旦信頼を失うと、蓄積されてきたものが崩れていきます。
だからCreditはビジネスの基盤です。

一方で、Make Business Personalは、
Credibilityの外に人間関係が存在しているニュアンスがあります。
あなたと気があうから、あなたとビジネスをする。
そこには、利害を越えた関係が存在しています。
この関係は、簡単には崩れません。
他社より高くても、あなたを信じる。
約束した納期より遅れても、あなたを信じる。
なぜ信じるか、の背景は、
信頼が蓄積されているからではなく、
理由はわからないけど、お互いに信じているからです。

Personalな関係は、簡単には築けません。
そしてたくさんは築けません。
SNSで「いいね」を集めても、そこにはPersonalな関係はありません。
Personalな関係がある人との仕事は、仕事であり、趣味であり、喜びです。
Make Business Personal
ビジネス上の付き合いが、心と心で会話できる関係になるなんて、
なんて素晴らしい言葉でしょう。

一番うまい酒は何か?
それは酒の銘柄ではなく、気の合う仲間と飲む酒です。

さて、本号の内容です。

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<第188号> アトリビュート

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アフターコロナとは何か?

再び毎日オフィスで働くようになった人もいれば、
ずっと在宅で働くようになった人もいます。

街に少しずつ活気が戻ってきています。
ビジネスの出張も増えました。
一方でWEBミーティングの数は減りません。

AIを使った便利なツールがどんどん開発され、
今ある大企業のビジネスモデルが技術革新により脅威を受け続ける一方で、
資本から得られる収益が、労働から得られる収益を上回る状況は続いています。

脱炭素の重要性が高まり、各企業がグローバルでサステナビリティ情報を発信する一方で、
各国は国防予算を増加させ、軍需産業の強化に力を入れています。

ミクロにもマクロにも、経済は着地点を探りながら変化し続けていることを感じます。

そもそもアフターコロナの定義は存在していないと思いますが、
多様化が進んでいるというのは確かなように感じます。

これまで当たり前だった「何か」が当たり前でなくなったことで、
多様性を受け入れる、多様性を尊重するといったパッシブな考え方ではなく、
多様性を創り出すことにプロアクティブに取り組む企業も増えています。

オフィスで働きたい人は、オフィスで、
在宅で働きたい人は、在宅で働く。
子育てや介護を重視することは、仕事のためにも重要。
デジタルの世界を深耕する人も重要で、
デジタルよりもレッグワークを尊重する人も重要。

みんなが貧しい時は、みんな豊かになりたいという、一つの方向を見ます。
みんなが豊かになると、それぞれが、それぞの思う豊かさを目指します。

テレビや炊飯器や洗濯機を開発すると、1億人が一斉に「欲しい」と思う時代ではありません。
豊かになればなるほど、欲求の方向性はバラバラになります。
日本人には日本人の嗜好があり、
富裕層には富裕層の嗜好があり、
女性には女性の嗜好があり、
デジタルが得意な人にはデジタルが得意な人の嗜好があり、
夏が好きな人には、夏が好きな人の嗜好があり、
体育会系の人には、体育会系の人の嗜好があります。

多様性にプロアクティブに取り組む企業は、
多様化が進む社会での属性の重要性を知っています。
多様性は、属性をデータベース化するのとは別の方法で、
あらゆる属性に対してレジリエンスを発揮します。

グローバル化、デジタル化は、
マーケットの規模を1億人から80億人にしたのではなく、
様々な属性へのアプローチの手段を増やしたと言えます。

自社の提供するサービスや製品を、どの属性にリーチするか?
この考え方も手法も、
コロナの前と後では変わってきているはずです。

本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。

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2023-04-09 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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