<第186号> 信じる力

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第186号>
信じる力
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。

街に出ると、外国人観光客の方が戻ってきていることを感じます。
これから外国人の方はますます増えていくでしょう。

日本には本当に魅力があるんだなあと、改めて感じます。
はじめて日本を訪れる人もいれば、
これまでに何度も日本を訪れている人もいます。
日本に一度行って、よかったから、また訪問したいと思ってくれる人と、
その体験を共有して、クチコミで日本の魅力を広げてくれる人の存在が、
日本を訪問する人の数を加速度的に増やしているのだと思います。

外国人観光客は、私たち日本人にも、日本の魅力を教えてくれます。
日本人にとっての当たり前が、外国人観光客にとっては
驚きと魅力であったりします。
それによって、日本人自身が、自分の国の素晴らしさに気がつく。

日本人は日本人が考える日本の魅力を海外に発信します。
それを受け止めた外国人が日本を訪問し、自分たちなりに発見した日本の魅力を発信する。
外国人が発見した日本の魅力を受け取った日本人が、
日本の魅力を再発見して、そこをさらに強化する。

このように、外国人観光客は、日本の魅力を発信するだけでなく、
日本の魅力を高めることにも貢献してくれていると言えます。

外国人観光客が何人とか、
広告にいくら投じた結果、外国人観光客がどれくらい増えたといった、
投資対効果ももちろん重要。
ただ、数字は常に結果であり、その数字を作り出しているのは
人と人とのつながり。

アフターコロナは、
この「人と人とのつながり」の重要性を今まで以上に
感じさせてくれます。

さて、本号の内容です。

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<第186号> 信じる力

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海外の仲間、それが社内であっても、社外であっても、
そういった国境を越えたチームで、
一緒に働く機会はすごく増えています。

経済がグローバル化して、
日本だけで完結するビジネスが少なくなってきているから、
仕事を海外の仲間と一緒に取り組むのは、
当たり前と言えば当たり前とも言えます。

ただ島国で、マーケットが大きく、かつ日本語で完結できるという、
特殊な環境であった日本で仕事をしてきた多くの人にとって、
海外の仲間と一緒に仕事をすることと、
日本の仲間と一緒に仕事をすることは、少し異なります。

例えば、日本の道徳感では、ゴミが落ちていたら拾う。
でもそういった道徳感を持っている人は多くはありません。
ゴミを拾うのは、ゴミを拾う役割を任された人。
もしゴミを拾う仕事が、誰にもアサインされていないならば、
アサインしない人が悪い。

こういった、道徳感を持つ人々に対して、
何で大事なタイミングで休むんだ!
といった精神論は通じません。

これらのことは誰もが知っていることですが、
いざ海外の仲間と一緒に働くと、わかっていても、
自分の価値観との違いにイライラを感じてしまうことは少なくありません。

こういった価値観の違いを乗り越える方法として、
多くの方が、
我慢する、許容する、分かり合う、分かち合う
といった方法をとっています。
おそらく、それは正しいと思います。

ただ、最も重要なのは、「信じる」こと。
日本語しか喋れないマネジャーが、
海外のメンバーを見事にマネジメントしているケースはよくあります。
なぜそれができるか?

それは、そのマネージャーが、
日本人であっても外国人であっても、
価値観や、言語や、文化の違いなく同様に、
仲間を信じることができているからです。

信じるとは、任せること。
任せるとは、信じること。

そのためは、膨大な知識と経験が必要である一方で、
何も必要としないからっぽの心も必要です。
すべての責任を自分が負う信念が必要である一方で、
自分の手は一切動かさない覚悟も必要です。
仲間同士、または外部勢力の利害を調整する一方で、
物事はすべて順調に進んでいるフリをする演技力も必要です。
組織の柱として事業をささえながらも、
手柄はすべて仲間のおかげという度量が必要です。
結果を追求しながらも、
常に仲間に感謝し続ける気持ちが必要です。

グローバルチームのマネジメントにとって一番重要なのは、
語学力でも、技量でも、経験でも、道徳でもなく、
信じる力。
つまり、日本のチームもグローバルチームも同じです。

信じられた仲間、任された仲間は、
仕事を通じて成長します。
次の仕事の時には、さらに大きな力を発揮してくれます。
繰り返していると、やがて、
日本のチームメンバーの仕事に仕方に合わせてくれるようにもなります。

日本人は、信じる力が強いです。
日本型手法の常識さえとっぱらえば、
グローバルチームのマネジメントにおいては、
すごい力を発揮すると思います。

本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。

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2023-03-26 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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