<第167号> バーティカル 

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第167号>
バーティカル
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。

観光客が戻ってきました。
私がお世話になっている会社も、先週は世界各国から東京オフィスに多数の訪問がありました。
私が今の会社に入社したのが2020年2月。

2ヶ月後には在宅になったので、入社前にあった数人以外は、
日本国外の仲間にはこれまでリモートでしか会ったことがありませんでした。

だからこそというのもあるかも知れませんが、一度会うと、
こいつのために働きたい、
こいつらと一緒に働きたいという、
若い頃によく抱いた感情を再び抱きました。

もちろんリモートだった時も、お互い一生懸命働いているし
同じゴールを目指していますが、
何かが、違います。
隣り合えば肩を組むし、酒を飲めば酒も進む。

ビジネスっていうのは、理屈じゃないものが大半だな、と思いました。
酒を酌み交わし、熱く語り合った仲間と仕事をして、うまくいかないはずがありません。
だから世の中、いろんな困難が乗り越えられてきたのだと思います。

セールスは、クライアントとこういう関係を構築しなければなりません。
でもこういう関係は理屈では構築できないと思います。
酒を飲めばいい、熱く語ればいいというものではなく、
一緒に頑張ってきた、そしてようやく、達成した、酒がうまい、
そんな泥臭いところが、次の新しいビジネスにつながるのだと思います。

そのためには、自分を隠さず、本音で語ることが必要です。
でも自分を出しすぎて、衝突して、すべてがおじゃんになることもあります。
だから、誰かが共通のゴールを設定して、そのためにお互いが妥協し合う。
その誰かになるのが、マネージャーの役割なのだと思います。

さて、本号の内容です。

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<第167号> バーティカル

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バーティカルとホリゾンタル。

例えばコンサルティング会社ではこういった分類が通常されています。

業種に特化したコンサルタントは、各業種のトレンドを追求します。
これがバーティカル。
自動車業界は脱酸素でどういう方向に向かっているのか?
半導体のシリコンウエハーの大口径化と線幅の微細化の最先端技術はどの方向に向かっているのか?
ネット通販の隆盛の中、百貨店はどのような方向に向かっているのか?

こういった業種別の経験をもったスペシャリスト達が、各業種の企業をサポートします。
しかし、いかにスペシャリストでも、それぞれの最前線で取り組んでいる企業に対して
重要な決断を促すための提案をするためには、知識や経験だけでなく、データを分析して、
理論武装し、かつその理論を実践するための実行のためのシナリオも必要となります。

そこで、ホリゾンタルが必要となります。
ホリゾンタルは各業種に共通のテーマを深掘りします。
人材、CSR、会計、法務、IT、ロジスティクス、マーケティングなど。

内部環境と外部環境の分析結果に対して、
バーティカルとホリゾンタルが組み合わさった理論が構築されます。

その理論はいわゆる「もれなく、ダブりなく」のMECEが実現されていて、
クライアントは納得します。
クライアントが納得した時点で、コンサルタントの仕事は終了、
シナリオ通りに実行するかどうかはクライアント次第。
クライアントは、株主への説得材料として、中期経営計画などで
その理論を使います。

成功の有無に関わらず、バーティカルとホリゾンタルが組み合わさった理論には、
それなりの需要があります。

さて、バーティカルには汎用性はありませんが、
ホリゾンタルには汎用性があります。
むしろ、ホリゾンタルを追求しようとすればするほど、
汎用性は高まっていくことになります。
そのため、ホリゾンタルの世界はどんどんITに置き換わっています。
HRテック、
リーガルテック、
など、テックがついて新たなビジネスを創出している段階のものもあれば、
数字で構成されている会計や与信など、
20年も前にITなしには語れないようになっているものもあります。
ディープランニングの登場により、翻訳も機械翻訳に。

そうなると、これからのビジネスは、
ITの力で、ホリゾンタルを武装し、バーティカルを追求していくような競争になっていくと思います。

バーティカルの追求には、エリアという要素が含まれます。
東京と地方ではマーケットが違います。
日本と中国でもマーケットが違います。

日本のケミカル と中国のマーケット
など、バーティカルとエリアの組み合わせを追求していくことが、
これからのビジネスにおいて重要になってきます。

もちろん、上記のような広大なトピックはバーティカルとは言えません。
ケミカルも、中国も、それぞれ細分化され、
その細分化されたバーティカルで、トップになることが、
グローバルビジネスで永続するための条件になっていくと思います。

自分のバーティカルは何か?
この問いかけが、これまで以上に重要になっていきます。

本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。

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2022-10-16 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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