<第166号> マネジメントとコンテンツ 

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第166号>
マネジメントとコンテンツ
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。

組織を大きくするためには、マネージャーは自ら手を動かさないことが重要です。
自分が実務をしてしまうと、その分だけ、人の仕事を奪ってしまいます。
この「仕事を奪う」ということは最大の罪であり、

>自分がしなければ他の人が得られたであろう経験を奪う
>本来担当すべきメンバーから、任せてくれなかったという反感を生む
>取引先からは、信頼できるメンバーがいないのか?と不信感を抱かれる

など、マイナスばかりです。

それでも、マネージャーは、自ら手を動かしてしまいます。
自分がやった方が早い、メンバーに任せて失敗をしたら取り返しがつかない
という場合もあれば、最悪なケースとしては、
「この仕事は自分にしかできない」
という場合もあります。そういった状況を作ってしまった時点で、
すでに組織としての成長はありません。

メンバーが信じられないというのは、人としての最大の問題ですが、
多かれ少なかれ、誰でもこの気持ちは持っています。
その自分自身のマイナスの側面と戦うのが、マネジャーの役割なので、
自分の手を動かしてしまうのはその戦いに負けたか、
あるいは戦いを放棄したかのどちらかです。

誰もが、その戦いに勝つことができるわけではありません。
だから世の中には、マネージメントの教科書のようなものがたくさんあり、
ビジネススクールようなところでそれを学んでいます。
私はビジネススクールにいったことがないので知りませんが、
おそらくそんな感じかと思います。

会社はトップで99%決まる。
船井総研でお世話になっていた時に学んだ内容です。
トップがマネージャーを信じれば、マネージャーはメンバーを信じる。
当たり前のことですが、成長する会社に共通のことです。

イノベーションが、マーケットの構図を一斉に変えてしまう時代。
「人を信じる」ことができないリーダーが、
巨大な影響力を持つことができる時代になっていますが、
そういった組織は長続きしないと思います。

信事萬事本

時代は変わっても原理原則は変わらないと思います。

さて、本号の内容です。

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<第166号> マネジメントとコンテンツ

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船井総研には6年間在籍しましたが、
6年目の最後の月まで大先輩のクライアントに同行させていただき、
大先輩に学ばせていただきました。

やめる人間に教育をするのはちょっと不思議な感じかも知れませんが、
船井総研を知っている方ならば、
そういう会社であることを理解していただけると思います。

さて、当時、大先輩達がクライアント先で共通して行っていたのが、
ニュースレターの作成です。
製造業だろうと、ホテルだろうと、レストランだろうと、
何かしらのコンテンツをみんなで作ります。

そして作ったコンテンツを、WEBサイトに載せたり、
フライヤーとして既存客に郵送したり、
ということを行なっていました。

「そんなんで業績が上がるか!」と思っていたのですが、
これが共通して、効果がありました。

社員はみんなその会社で、任された仕事を、給料をもらって遂行している
いわばプロフェッショナルです。

でも、いざ、対外的に発信する自社のコンテンツを作ろうとすると、
なかなかそれが作れない。
そして頑張って作ると、そのコンテンツを受け取った既存客、見込み客、潜在客から
反響があると、当たり前ですが自分のこととして嬉しい。

対外的に発信する以上は、適当なコンテンツは作れません。
「すごい会社だ」「すごいサービスだ」「すごい技術だ」
と思ってもらえるように、必死で考えます。

知らず知らずのうちに、これが社員一人ひとり成長する機会となっています。
そのため、会社の総力が上がり、業績が伸びる。

一方、組織が大きくなると、全員がコンテンツを作って発信するということはできません。
だから広報部などがその役割を担うことになります。

そして、再び、一つの共通する事項があります。
グローバルで成長している企業は、
対外的に発信するコンテンツと同じくらい、
グローバル拠点の社員に発信するコンテンツに力を入れています。

CEOメッセージといった誰から見ても明らかなマネジメントに必要なコンテンツだけでなく、
社員へのインタビュー、観光情報、お役立ち情報など、ライトなコンテンツ、
サステナビリティへの取り組みやアワード、スポンサーとなっているイベントの情報など、
グローバル企業ならではのコンテンツなど、
様々な情報を、定期的に社内向けに発信しています。

こういった社内マーケティングは、
社員のロイヤルティを高め、エンゲージメントを高めるといったことで
効果があることは間違いないですが、
そういった目的のために社内向けにコンテンツを発信している企業はないと思います。

自社の向かっている方向を仲間に伝えたい。
自分たちにはこんなな素晴らしい仲間がいることを仲間達に知ってもらいたい。
こんな課題があって、それを解決するために、仲間達の力を借りたい。

そういった気持ちを表しているのが、社内向けコンテンツであり、
それに共感する人が多い企業が、グローバル企業になっており、
共感したメンバー一人ひとりが、
グローバルで会社のブランドを作り、信頼を築いているのだと思います。

本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。

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2022-10-09 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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