<第163号> セントラライズ5
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グローバル市場開拓 メルマガ
<第163号>
セントラライズ5
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
東京ゲームショウが開催されています。
私も木曜日に行ってきました。
木曜日はビジネスデイなのですがそれでも大変な盛り上がりでした。
土日はすごい人ではないかと思います。
会場で多くの方とミーティングをさせていただきましたが、
ゲームを通じて日本のコンテンツを世界に発信するという方がとても多いことに驚きました。
ブースには誰でも知っているようなタイトルが展示され、その前にはすごい行列。
NFTやVRなど新しい技術や海外パブリッシャーのゲームも展示され、
会場受ける印象は刺激と興奮。
そこに集まる人たちには、
ゲームを通じて何かを実現しようという情熱がある。
ゲームの世界はどんどん大きくなり、
ゲームに関係なかった人もゲームと関わるようになり、
ゲームを使っていなかった企業もゲームを使うようになる。
産業とかビジネスとかいった視点では、こういったことかと思いますが、
面白いことは共感を呼び、共感した人は情熱を持って取り組み、
それが大きなエネルギーになる。
久しぶりに大きな展示会に参加して、そのエネルギーを肌で感じることができました。
コロナの前と後で世界は変わっています。
でも人間の持つエネルギーは変わっていません。
再び外に出て、エネルギーを肌で感じると、
自分ではなにもやっていなくても、
なんだかひとまわり成長したような気分になります。
さて、本号の内容です。
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<第163号> セントラライズ5
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ボトルネックという言葉があります。
どこで生まれた言葉か知りませんが、
私が若い頃流行した「ザ・ゴール」というビジネス本でこの言葉を知りました。
ビジネス本を最後まで読み切る集中力は私には未だにないのですが、
この言葉のインパクトのおかげで、
この本は最後まで読み切れたことを覚えています。
分業は生産効率を高めます。
前工程と後工程の間には引き継ぎが生まれます。
どこかの工程が滞ると、すべての工程に影響が生じます。
時代は進み、技術は進化し、工程はどんどん細分化しています。
時は金なりで求められるスピードもどんどん早くなっています。
その分、ボトルネックも増え、しかもわかりにくくなっています。
わかりにくくなると、それを解決するのがビジネスチャンスであり、
テクノロジーという曖昧な言葉で、
なんの役に立つのかもわからないソリューションが、
それを解決しますよ、といって大きな投資を呼びかけます。
そしてそのソリューションは、なんとなく課題を解決し、
どう解決されたか、わからないけど、なぜか生産性は高まります。
ソリューションはサブスクリプションで月額課金されているので、
気がつくと毎月、投資する金額が増えています。
なぜ、なんの役にたっているのか分かりにくいテクノロジーを導入して、
課題が解決されているのか?
それは、テクノロジーそのものが課題を解決しているのはなく、
それぞれの工程が同じユーザー・インターフェースを見るようになり、
そのユーザー・インターフェース上で起こっていることを、
それぞれの担当者が一つのユーザー・インターフェース上で解決しているからです。
あらゆる仕事で役割は分散化しています。
あらゆる工程は、集中管理から分散管理へ。
エンティティという言葉が日本でも使われるようになり、
エンティティ単位で意思決定をすることで、
全体としてのパフォーマンスが上がります。
このようにカタカナが増えれば増えるほど、何がなんだか分かりにくくなりますが、
なぜかうまく行っている企業はうまくいっている。
その答えは、日本企業が昔から一番重視している「一体化」にあると思います。
役割も、責任も、仕事の内容も全部違っていても、全員が同じ方向を向いている。
仲間の成功は自分の成功、自分の成功は仲間の成功。
今テクノロジーという都合のよい言葉で提供している多くのソリューションは、
分散化されて一体化が難しくなっても、とりあえずみんなで一つの画面を見ようよ、
というものだと思います。
セントラライズとはつまり、一体化。
それぞれが持っているデータ、それぞれが蓄積してきたデータ、
それぞが抱えている課題、それぞれが持っているノウハウ。
これを、見える化して、全員で取り組んで、
データを資産化して、
効率よく資産化されたデータを活用して、
ボトルネックをなくしていくこと。
分散化が進めば進むほど、一体化が難しくなり、
だからこそセントラライズの重要性が
高まっているのだと思います。
本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。
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