<第160号> セントラライズ2
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= グローバル市場開拓 メルマガ <第160号> セントラライズ 2 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= こんにちは グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。 1万人から一人1万円ずつ集めるとします。 そうすると1億円。 1億円あれば新たな事業をおこせます。 事業の結果、10億円儲かったとします。 では、その10億円が、一人10万円ずつ配分されるかというと、 そうはなりません。 その10億円の中には、人件費とか、仕入れとか、 いろんなコストが含まれています。 そのため、1万円出資して、10倍儲かっても、1万1,000円帰って来れば、 上出来です。 そして、お金を借りて事業をした人は、 どれだけのコストがかかって、実際の収益はどうだったか、 透明性を高めて、出資者の信頼を維持します。 子供の頃ならったビジネスモデルは、こんなイメージでした。 私たち昭和の世代は、初めて社会人になると、 働くとは、側(はた)を楽(らく)にするということだと教わり、 自分のポケットにお金を入れることよりも、 周りの人に感謝されることの方がはるかに大事だというマインドを 身につけてきました。 しかし、時代はどんどんハイリスク・ハイリターンになり、 ハードからソフトになり、気がつくと、 何がコストで何が収益かわからなくなり、 手柄を独り占めした人が結局正しいという、 正戦論と同じ論理が、$$という共通言語で構築されるようになっています。 $$が第一優先になると、 日本的な、年配者を敬うということの意味が 理解されなくなり、若くても一人前のことを言って、 権利主張だけはしっかり言って、自分のできること以外はしなくなります。 これはチームプレーにとってはマイナスで、 結果として組織としての力を削いでいくことになります。 1万人から1万円ずつ集めて、10億円儲かったなら、 1万人に10万円ずつ返すのが理想だとは思いません。 1万人から1万円ずつ集めて、たとえ9000円しか返せなくても、 もしかしたら、1円も帰ってこなくても、 1万円出した1万人全員が、その使い道に共感して、 次は10万円出したいと思うような、そんなビジネスモデルが理想だと思います。 そんなビジネスモデルなら、チームワークは高まると思います。 共通言語が$$でなく、和とかCompassionとか、 そんな世界の新たな共通言語が生まれつつあるような気がします。 さて、本号の内容です。 ><><><><><><><><><><><><><>< <第160号> セントラライズ2 ><><><><><><><><><><><><><>< グローバルで社員5,000人の会社があるとします。 この会社が社員一人あたり5,000円を、各社員の教育にあてるとします。 もし5,000円を一人ひとりがバラバラにつかうとすると、 一人1,2冊の本を買ったら5000円はあっという間に使ってしまいます。 でも、5,000人分、5,000円を集めると、2,500万円です。 もし2,500万円あったら、グローバルに教育コンテンツを配信できる ラーニング・マネージメント・システムを導入して、 そのシステムを通じて配信するコンテンツをいくつも購入することができます。 さらには、カスタマイズコンテンツを多言語で制作することもできます。 これを2年続けるとします。 1年目に5,000円を一人ひとりがバラバラに使った企業が、 2年目も同様に、一人ひとりがバラバラに使った企業は、 2年で一人1万円。 1年目にLMSを導入して、カスタマイズコンテンツを制作した企業は、 2年で5000人あたり5000万円。 でも、それだけでなく、1年目のノウハウが蓄積されています。 全体として、コンテンツの受講率がどうだったか、 どの国のどの組織の受講率が高かったか、 受講率が低い組織の原因は何か、 受講した社員からはどのようなフィードバックがあったか、 など。 そのため、2年目の2,500万円は、1年目の2,500万円よりも 有効に利用することができます。 2年目よりも3年目、3年目よりも4年目、4年目よりも5年目と、 投資対効果はどんどん高まっていくでしょう。 そして、蓄積されたコンテンツは再利用でき、 蓄積されたデータからは、さらに新たな教育のための方向性を 導くことができるかも知れません。 同じ投資金額でも、一人一人バラバラに投資している場合と、 セントラライズした場合とでは、 数年後に、大きな差を生むことになります。 本日の内容は以上です。 来週もよろしくお願いいたします。 メールマガジン「グローバル市場開拓」 ☆発行責任者:牧野好和 ☆公式サイト:http://www.japan-product.biz/ ☆登録・解除:http://www.mag2.com/m/0001687506.html
2022-08-27 | Posted in Mail Magazine Back Number | No Comments »