<第147号> インバウンド・マーケティング その9
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
グローバル市場開拓 メルマガ
<第147号>
インバウンド・マーケティング その9
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
必要とされるものは残り、必要とされないものは残らない。
かならずしもそうとは限りませんが、経済の世界では概ねあてはまると思います。
戦争になれば武器が必要になり、武器を作る工場は繁栄します。
武器が必要なくなれば、武器を作る技術を利用して、
必要とされる別の製品を作ります。
そうやって第二次世界大戦後に事業を拡大し多角化した企業が、
重工業、化学工業含めてたくさんあります。
戦争は世界規模の競争で、戦争前と戦争後では、
異なる世界を作り出します。
戦前から続き、戦後も継続している企業は、
時代がかわっても必要なものを提供し続けている企業と言えます。
戦後豊かになると、人々はますます豊かさを追求するようになり
必要なものを提供する前に「必要」を作り出すということが
経済の世界では行われてきました。
作り出された必要は、なかなか永続しません。
人間の欲望は際限がないので、どんどん必要は膨らんで行きますが、
古い作り出された必要には見向きされなくなっていきます。
必要は、つかみにくいものです。
必要は、普遍的なものです。
人間は生物ですから、必要の答えは、必ず自然界にあり、
自然から乖離すればするほど、必要よりも欲望に近づいていきます。
細く長くか短く太くか、
いずれにしても、必要とされるということは価値があることだと思います。
必要とされていないのに、必要とされようとすると、
何かしら不具合が起こるのだと思います。
さて、本号の内容です。
<><><><><><><><><><><><><><
<第147号> インバウンド・マーケティング その9
<><><><><><><><><><><><><><
発信する情報には、様々な種類があります。
1)製品またはサービスに関する情報
2)企業に関する情報
3)社会貢献活動に関する情報
4)サステナビリティに関する情報
5)採用に関する情報
6)プレスリリース
7)IR情報
ビジネスに直結するのは1)ですが
1)ではeコマースのプラットフォーム等でない限り、
あまり高い更新頻度にはなりません。
インターネットというフィールドで、
新たな新規顧客を獲得しようとする限りは、
情報更新がアクティブである必要があり、
そのためには、それぞれの情報毎に、
どれくらいの頻度で更新するかといった設計が必要です。
この部分で欧米企業と日本企業との差を感じます。
欧米企業ではマーケティング責任者が、
インターネットの情報更新を横断的に管理していますが、
日本企業の多くが、コンテンツ毎に担当を分けています。
サステナビリティの情報はサステナビリティの部門、
ニュースリリースは広報の部門、
製品情報は各事業部門など。
この場合、それぞれの部門の意識が高くない限り、
情報の更新頻度にはばらつきが発生します。
WEBサイト全体について、主体がもてないと、
みずからがWEBサイトの更新に関わっているにもかからず、
自社のWEBサイトのここが悪いけど、なかなか治らないなど、
課題を知っていてもアクションを起こせないといったことに
なりかねません。
誰か一人でも、
横断的に更新頻度を管理し、
使われている用語やトーンの統一性を確かめ、
各担当部門から課題を聞き取り、
WEBサイト全体の設計を常に改善し、
WEBサイト全体のトラッキング等のデータを管理する、
こういった役割を担う人がいると運営はすごくよくなります。
本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。
メールマガジン「グローバル市場開拓」
☆発行責任者:牧野好和
☆公式サイト:http://www.japan-product.biz/
☆登録・解除:http://www.mag2.com/m/0001687506.html