<第127号>継続

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第127号>
継続
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。

成功した経営者の著書には、凡事を徹底するということがよく記載されています。

ビジネスの世界に長い間身を置いていると、
信頼を得るポイントは、誰でもできることに手を抜かなかった時とか、
挨拶やお礼をきちんとするといった当たり前のことを
当たり前にやり続けた時だったりします。

一億総中流で成長した日本の学校教育では、
個性を伸ばすことよりも、こういったモラルや道徳が重視されてきたため、
日本で教育を受けた人は全体として常識力が非常に高いです。

一方で、バブル崩壊後欧米に迎合する傾向が強まり、
せっかく身につけた道徳力よりも損得勘定を重視するケースがあります。
では、欧米企業がモラルや道徳を軽視しているかというと、
決してそんなことはなく、欧米企業であっても、
常識力は信頼を得る上で最も重要なポイントです。
文化が違い、やり方が違うだけで、勘違いをして、
楽な方向に勝手に解釈をしてしまうというのは、どの世界でも存在している落とし穴です。

成長のために欧米的なガバナンスを取り入れる上で、既成概念を打ち壊す必要があり、
そこで勘違いをしてしまうと、その落とし穴にハマってしまうことになります。
そして、いままで培ってきた大切なものを失ってしまうことになりかねません。

大切なものは、常に、個人が守らなければなりません。

暗い雰囲気の会社で、一度大きな声で挨拶をしてみると「おかしな人だ」と思われます。
毎日大きな挨拶をしてみると「あの人は大きな声で挨拶をする人だ」と思われます。
それを3年くらい続けると、「あの人の大きな声の挨拶で会社が元気になった」と思われます。

挨拶をするという普通の行為が、
暗い会社を元気な会社に変えるだけの力に変わります。
これが、凡事を徹するということの意味だと思います。

新しいガバナンスの中で、個人が常識力を守るためには、
こういった凡事を徹するということの重要性はますます高まるとおもいます。

欧米流のガバナンスを取り入れる中で
今のやり方を否定するのではなく、
新しい考え方を取り入れるという考え方に立ち、
凡事を徹することができる人材が多い企業は、
これから強いと思います。

さて、本号の内容です。

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<第127号> 継続

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好むと好まざるとにかかわらず、
世の中ではデジタルです。

日本でもIT企業の社会的評価が高まり、
優秀な人材がIT企業に就職したり、
金融、商社、製造業、サービス業等でDX人材になったりということが、
近年の傾向です。

デジタルの世界では、ビジネスの主な相手は、コードです。
もちろん要件は顧客との間で決まります。
チームワーク悪いと大きなプロジェクトは成功しません。
顧客と決めた納期はITプロジェクトに常につきまといます。
しかし、1日のほとんどの部分が、人付き合いよりも、
パソコンとの付き合いになってきています。

出来上がったソースコードを知っている人はわずか、
絶対に外部に漏洩できないということになると、
ますますビジネスは閉鎖的になっていきます。

こういった環境で、これまで通りのやり方を継続することは困難です。
約束を守ることよりも自分を守ることが重要と考える人が増えることは止むを得ないと言えます。
開発部門からすると、営業部門はできるかできないか分からない状態で仕事をとってきます。
そして営業部門は、自分では全くできないにもかかわらず、「客が言っているからやれ」と言ってきます。
営業部門からすると、専門知識を持って給料をもらっている開発部門が、いざ仕事をとってくると、
いつも納期が遅れて、いつも期待以下の品質になる理由がわかりません。

こうやって、人をビジネスの相手とする人と、
コードをビジネスの相手とする人との距離はどんどん広がっていきます。

でも、ここでも常識力の強い人は、その解決方法を知っています。
ビジネスの向き合う相手が客であってもコードであっても、どちらも
自分のできないことを頼む時に、常に学ぶ姿勢と感謝の姿勢を忘れません。
言われたことをやるのではなく、全体としてのゴールを常に見ています。
デジタルの世界のコミュニティはグローバルです。
オープンソースのコミュニティを通じて積極的な情報収集をする人もいれば、
Linkein等のSNSのコミュニティを通じて積極的な情報発信をする人、
自らコミュニティを作る人もいます。

誰もが一度は何かしらの形で、
こういったデジタルの世界のコミュニティに顔を出されたことがあると思います。

これらの全部含めて、重要なのは継続。

ビジネスがグローバルになり、複雑になり、デジタルになり、細分化され、分断され、
お互いをお互いが理解できなくなることが加速すればするほど、
コミュニティの中での情報収集を継続し、
コミュニティに向けての情報発信を継続し、
作業内容の異なるメンバーとの情報交換を継続し、
学ぶ姿勢と感謝の姿勢を継続することができれば、
グローバルで信頼を得られるような、時代になっています。

本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。

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2021-12-05 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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