<第120号>何を仕組みとするか?
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グローバル市場開拓 メルマガ
<第120号>何を仕組みとするか?
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
目に見える数字は、差を明確にします。
大きな会社と小さな会社。
優秀な人と優秀ではない人。
一部の人にとっては、この差は重要です。
投資家とか、人を評価しなければならない立場の人とか。
しかし多くの場合、その差には意味がありません。
誰もが価値があり、存在意義のないものなどなく、
出会いはすべて必要必然であり、
そこに差をつけたり、意味を見出す必要はありません。
そもそも愛や友情は差からは生まれません。
それでも人類は常に支配の歴史のため、
支配する側と支配される側を明確にするために、
差がつけられてきました。
身分の差、所得の差、能力の差、学歴の差。
人々の心は常にこの差に支配され、
それが故に戦いを産んできました。
一方で、大きな存在になっている組織の内部は、
この差の意義を置き換えることができています。
例えば、年功序列は、
学歴や能力ではなく、企業に在籍して貢献を続けた年数に置き換えています。
いくら能力が高くても、社歴が短ければ部下です。
諸外国から見れば、奇妙な仕組みでも、
組織の新陳代謝と、人材の教育、継続的な成長を
すべて両立させるためには非常に効果的な仕組みです。
目の前の数字、目の前の欲といったものにとらわれることなく、
大きなビジョンを描くことができる人を、
器が大きい人と言うのだと思います。
日本にはそういった器の大きな人がたくさんいて、
大きな組織をたくさん生み出してきました。
やり方は変わっても、考え方は、今後もそうあるべきだと思います。
さて本号の内容です。
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<第120号>何を仕組みとするか?
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ビジネスモデルは仕組みです。
仕組みが回ることで、付加価値を生み出します。
仕入れ、加工し、販売する製造業
貨物を受け取り、配送し、届ける運送業
仕入れ、陳列し、消費者に届ける小売業
調理して、消費者に食事の場を提供する飲食業
仕組みの中身は違っても、仕組みが付加価値を生み出していて、
その仕組みの中で、人が活動しています。
その仕組みを効率化するために、
人の作業が機械に置き換えられ、
嗜好プロセスがコンピュータに置き換えられ、
そして近年では判断そのものがAIに置き換えられています。
ビジネスモデルが誕生した時からこの流れは分かっていたことであり、
小さな波はありながらも、
私たちは着実にその方向に向かっています。
その先に何があるかを考えても、
自分自身が当事者であるわけではないかのように、
目の前の仕組みの中で動いています。
人々を正しい方向に導こうと言う仕組みもたくさん存在しています。
そういった仕組みが生み出す付加価値は
利益ではなく、人々の心の変化や行動の変化であり、
活動資金は中間マージンではなく寄付という形になります。
こういった活動は上場企業のように財務諸表を市場に公開しているわけではないので、
表には出てきませんが、
古来よりこういった仕組みはたくさん存在しており、
近年ではNPOという、ビジネスに近い非営利法人の数が増えています。
何をしたいか、それを実現するために、どんな仕組みを作るか?
数年前までは、利益を得なければ仕組みは回せませんでした。
しかし今は、クラウドファンディングなどが発展し、
利益を得る前提でなくても仕組みが回せるようになり、
新たな仕組みが多数誕生しています。
そしてその多くの仕組みは、
インターネットと繋がっていて、最初からグローバルです。
何を仕組みとするか?
既成概念に囚われることなく、
強烈な個性を発揮してその仕組みを実現した人が、
これからのグローバル市場をリードしていくのだと思います。
本日の内容は以上です。
来週もよろしくお願いします。
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