<第109号> ESGその9
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グローバル市場開拓 メルマガ
<第109号>
ESGその9
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
関東地方は梅雨が明け、本格的な夏が到来しました。
そしていよいよオリンピックの開幕です。
4年に一度の勝負。
過去の努力が一瞬で終わる勝負に濃縮され、
その一瞬にもどんなドラマや奇跡が待っているか分かりません。
スポーツ観戦は、その一瞬の感動を分かち合うことができます。
その感動を提供するのは選手です。
そして選手がその感動を提供する環境を提供しているのが企画側です。
企画側が、最も大事にするのは、
選手が公平で公正に勝負することができる場を提供すること、
だと思います。
何をするにも資金が必要です。
お金は集めるのも使うのも難しい。
お金の使い方を間違えると、本来の目的を見失ってしまいがちです。
そのためスポーツの大きな祭典は難しい。
困難な環境の中、
32回目のオリンピックが開催できるのは
オリンピックが本来の目的を見失わずに存続し続けているからだと思います。
莫大なお金が関わる中で、なぜ本来の目的を見失わないでいられるか?
それはたくさんの人が関わっているからだと思います。
時が流れる中で、変わるものと変わらないものがあります。
変わらないものがあるのは、それを守っている人がいるから。
世界最古の木造建築、法隆寺の歴史も、
オリンピックの歴史も、関わる人によって維持されています。
ビジネスも地球環境も、すべて、関わる人全員が、
「自分が守る」という意識を持つことが、
持続可能性を維持するために不可欠だと思います。
さて本号の内容です。
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<第109号> ESGその9
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近年成長する企業の特徴として
1)グローバル
2)テクノロジー
3)エコ
の3つを兼ね備えていると言えます。
企業経営では長い間
1)ものづくりにおけるQCD
2)マーケティング・ブランディング
3)マネジメント
といったことが重視されてきました。
もちろん、
グローバルでも、
テクノロジーでも、
エコでも、QCDやマネジメントは不可欠です。
しかしその考え方や手法は大きく変わってきています。
例えばものづくりは、
安定した同一の製品を大量に創出することよりも、
独創性のあるクリエイティブな製品を各個人の嗜好に応じて
カスタマイズすることが求められるようになっています。
製造するにあたってのロスを最小限にするだけでなく、
できるだけ作らない、作る場合でも地球環境を破壊しないよう
細心の注意を払うということが求められるようになっています。
マネジメントの手法は、ピラミッド型の階層組織による
指揮命令系統によるマネジメントではなく、
グローバルでフラットな組織による
自律的なマネジメントを実現する手法に変わってきています。
「言われたことをやる」という人材よりも、
「自分が正しいと思うことを組織の他の構成員と一緒に最後までやり切る」
という人材が必要になっています。
その構成員は、机が隣り合っている仲間ではなく、
リモートで繋がった国籍の異なる仲間になっています。
そして必要に応じて外注や副業人材を活用しながら、
常に最大のアプトプット、最善で最良のアウトカムを目指し、
妥協なく取り組むマネジメントが求められています。
マーケティングやブランディングについても、
マスではなく、パーソナルになり、
対外的なブランディングだけでなく、
個々人を結びつける対内的なブランディングが重要になっています。
このように考えると、
教科書に学ぶ、テクニカルな経営よりも、
変化に応じて対応できる仲間を集めることができる、
理念、信念、哲学といったことに基づく経営が再び求められるようになっていることを感じます。
本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。
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