<第106号> ESGその6
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グローバル市場開拓 メルマガ
<第106号>
ESG その6
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
小学校や中学校の頃を思い出すと、
真剣に勉強した気もしますが、全く勉強をしなかった気もします。
なぜ真剣に勉強した気がするかというと、
たまに興味がある内容があって、
その内容については自分でいろいろ調べたりして楽しかった思い出があるからです。
私の場合は、それは化石とか、鎌倉時代とかでした。
自分の好きなことをすると、夢中になり、楽しく、
また20年以上経っても覚えています。
全く勉強をしなかった気がするのは、
テストの点数が悪かったり、宿題をやらなかった記憶のため。
人と比較されたり、怒られたりすると、
やる気がなくなり、いやいや覚えたことはすぐに忘れてしまいます。
さて、社会の時間でよく覚えている内容の一つとして、
植民地のこととか、プランテーションのことがあります。
これらは歴史ですが、資本主義という形に姿を変えて、
現在も部分的に続いていることだと思います。
自分で頑張って事業を興した人はその事業が楽しいでしょう。
人に押し付けられて事業に携わる人にとっては、
その事業は楽しくないと思います。
楽しくない人にも事業を頑張ってもらうために、
金銭的な対価をインセンティブという形で提供することが行われます。
しかし金銭という取り替えが効くものは取り扱いが難しいです。
植民地主義はすでに発展した国が、これから発展しようとする国に対して、
自分達が発展してきたプロセスを提供する際に、
どこかでボタンを付け替えてしまったことによって起こったと思います。
そのために、発展途上国では、ごく一部の人に富が集中し、
全体的にはまずしいままという状況が発生しました。
その状況は、未だ解消されていないばかりか、
まだ賄賂という形で残っています。
サプライチェーンが長く、末端まで把握することが難しいほど、
複雑化している今、
私たちが日々使用している消費財、日々口にしている食品の製造にも、
もしかしたら、どこかで賄賂がかかわっているかも知れません。
賄賂が無くなるだけで、貧困の問題の解決は大きく進みます。
この問題が解決されるためには、
一人一人がこの問題を意識し、気がついた段階で、
通報し、解決に取り組むことが重要です。
さて本号の内容です。
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<第106号> ESG その6
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ESGのGはガバナンス。
ガバナンスのメイントピックは、
企業が法令や社会規範に違反しないことです。
1) 企業活動そのものが法令や社会規範に違反
2) 企業の社員が社員として行う活動が法令や社会規範に違反
そのどちらも、企業として法令や社会規範に違反していることになります。
1) 企業活動そのものが法令や社会規範に違反
意図的に法令や社会規範に違反する企業はほとんどないでしょう。
しかし現実には法令や社会規範に違反することが多数存在しています。
> 法令や社会規範を認識していなかった
> 法令や社会規範を認識していたが誤って違反してしまった
ということはいくらでもあります。
ビジネスが仕組み化されて、一つの取引が完結するまで、
法令遵守含めてチェックする体制が構築されていれば、
こういったことは起こりにくいですが、
今の時代、どんな企業も新規ビジネスに取り組んでいます。
最初から細かい法令まですべて把握してビジネスを立ち上げることは難しいです。
その一方で、企業のコンプライアンス違反は、
刑事的な制裁、行政的な制裁だけでなく、信頼を損なうという、
社会的な制裁があり、特に社会的な制裁が大きいです。
ビジネスに取り組む一人一人が、法令や社会規範を充分認識し、
法令や規範に違反しないことを第一の優先順位として取り組むことが重要です。
2) 企業の社員が社員として行う活動が法令や社会規範に違反
企業が社員に対して法令違反をするように指示することはほとんどないでしょう。
そのため、社員が社員として行う活動が違反に該当する場合のほとんどが、
社員が本来行うべき業務範囲を逸脱して行っていることにより発生します。
業務範囲を意図的に逸脱する社員は決して多くありません。
しかし現実には、業務範囲を逸脱して法令違反するケースは多数存在しています。
> 社員が業務範囲の逸脱を把握していなかった
> 業務範囲を逸脱していると思っていたが、周りも行っているので問題ないと思った
ということはいくらでもあります。
社員の行動は、すなわち企業の行動です。
一人の社員の行動が企業全体に多大な影響を及ぼすことはいくらでもあります。
つまり、1)の場合も2)の場合も、
ビジネスに取り組む一人一人が、法令や社会規範を充分認識し、
法令や規範に違反しないことを第一の優先順位として取り組む
ことを認識するための管理体制の構築が重要です。
本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願い申し上げます。
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