<第80号>WEBサイトの多言語化5
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グローバル市場開拓 メルマガ
<第80号>
WEBサイトの多言語化5
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
今年は4月以降、国内外、旅行にも出張にも行けず、
移動距離が極めて短い年でした。
そんな時に、行きたいなあ、と思うのは、
まだ行ったことがないところではなく、
以前当たり前のように行っていたところ。
例えば、
広島には月2回行っていました。
月2回行っているので、行きたいと思ったことはありません。
でも行けなくなると、
広島のお好み焼きが食べたいなと、思います。
旅行も出張もいつでも行けた時は、
当たり前の場所ではなく、
新しい場所にワクワクしていたので、
この気持ちは
自分自身での新しい気づきでした。
当たり前を失うと、当たり前がすごく大事だったことに気がつきます。
今年は、当たり前の大切さを学んだ年でした。
夏の暑さ、冬の寒さ、どちらも厳しいですが、
どちらも1年ぐるっと回って、当たり前を届けてくれます。
そしてその間に、
春の生命の誕生と秋の実りの収穫もそれぞれ届けてくれます。
地球は自分自身も回りながら、太陽の周りを回って、
毎日、毎年、当たり前の大切さを教えてくれていたんだなあと、
気がついた年でした。
さて、本号の内容です。
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<第80号> WEBサイトの多言語化5
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WEBサイトを多言語化する目的は、
日本語以外を母国語とする人に
WEBサイトに記載されている内容を理解してもらうためです。
もしそのターゲットとなる人が日本にいる場合、
つまり海外から日本に旅行に来た人や
日本に住んで日本で働いているが日本語が使えない人
などのインバウンドを対象とする場合は、
フォーカスすべき内容は、「言語」そのものです。
2020年6月時点で日本在住外国人は288.6万人。
アジアからが圧倒的に多く
国別では中国、韓国、ベトナム、フィリピンからが多くなっています。
他にも南米から27.5万人、ヨーロッパ79万人と、
決して少なくない多言語の方々がいらっしゃいます。
海外旅行者については今年は昨年よりも99.9%減少していますが、
昨年は月300万人近くの方が日本を訪れ、
2019年の1年間では3188万人超となっています。
常時日本にいる方が300万人、日本を訪れる人が3000万人。
日本語以外を母国語とする方がこれだけの数いらっしゃいます。
日本語を母国語とする方が1億2000万人と考えると、
日本市場だけを見ても、WEBサイトの多言語化が重要であることがわかります。
インバウンドを対象としたWEBサイトの多言語化の場合、
そのWEBを見る人はそもそも日本を意識して、
わざわざ日本のWEBサイトを見る人なので、
URLもco.jpひとつで、なんとかなると思います。
一方、海外市場に向けて自分たちの製品やサービスを発信する場合、
すなわち世界70億人の人をターゲットとする場合は、
「言語」以外の要素も考えなければなりません。
まずわざわざ日本のサイトを探して見に来てくれるわけではないので、
SEO対策が必要です。現地で検索数が多く、
かつ現地の競争相手とも差別化できる内容をきちんとPRできる
キーワード検索への対応を、現地語で行う必要があります。
また中国の場合はグレート・ファイアウォールがあるので、
中国国外のサーバからのアクセスには検閲がかかります。
中国国内での閲覧が問題とならないアクセス環境をまず整える必要があります。
それ以外にも、国によってはネットワークの
通信環境が整っておらず、容量が大きいコンテンツは
表示されるまでに膨大な時間がかかることがあります。
この場合、いくらしっかりしたコンテンツを用意しても、
見てもらうことができない可能性があります。
また国によってはビジネスユースでPCが中心の場合もあれば、
モバイルが中心の場合もあります。
WEBサイトの多言語化を考える場合、
多言語自体を目的とするのか、それとも多言語化の先にある別の目的があるのか、
そこをまず明確にする必要があります。
本号の内容は以上です。
来週も何卒よろしくお願い申し上げます。
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