<第72号> データと資産

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第72号>
データと資産
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。

2010年前後にSNSを始める人が増えました。

当時コンサルティング会社でお世話になっていた私は、
たくさんの方に「早くSNSを始めた方がよい」
と勧めていただきました。

チャンスとは何か?チャンスとは出会い。
出会いが人を育て、ビジネスを育てる。
これからはオンラインも出会いの場になる。
オンラインのプレゼンスが高まるほど、
オンラインの出会いの質も量も高まる。
だから、SNSは早く始めれば始めるほど良い。

勧めてくださる方の理論は、概ね上のようなものでした。

一方で逆の意見もありました。

コミュニケーションは五感で行うものだ。
SNSに時間を奪われると想像的なアイデアを生み出す時間がなくなる。
本を読め、本を書け。特に世の中コピペだらけだから、
コピペにならないように自分の本を書け。

SNSに反対する方の理論は、概ねこのようなものでした。

正反対ですが、どちらも正しいな、と10年たった今、思います。

SNSも、ツイッターを頑張る人、Facebookを頑張る人、
Linkedinを頑張る人、全部頑張る人、
それぞれいて、それぞれ頑張ったなりの成果を出しています。

逆に何もしなかった人は、今もSNSはしておらず、
でも特に不自由せず、本を出版したり、
イベントやツアーを企画したり、様々な方法で
出会いの機会を作っています。

質とか、量とか、どちらがどう、とかあるかも知れませんが、
結局のところ、ツールはあくまでツールだと思います。

ただ、そういった中で、ビジネスモデルの変化は、
確実にオンラインになっています。

オンライン・トラベルエージェントは、
ホテルの価格を下げ、旅行代理店のシェアを奪うことで、
利益を増加させているかも知れませんが、
そういった考え方ではなく、
消費者にとって、利便性と新たな体験を提供している、
といったかっこいい大義名分がもてはやされます。

さらには、蓄積されたデータから、
新しいビジネスモデルが生まれ、
今度は「こんな素晴らしい付加価値を生み出した」、
といった新たな大義名分が生まれます。

オンラインで新たなビジネスモデルが生まれると、
どこかで、誰かが損をして、そしておそらく全体的には、
そのビジネスモデルを生み出した人以外は、
全員、疲弊する結果になると思います。

でも、資本主義社会では、そういったビジネスモデルを
生み出した人がもてはやされることになります。

そういった社会の変化についていくことが、
どのような立場であれ重要です。

周りに振り回されない、強い心を持つことが、
今も昔も重要だと思います。

さて、本号の内容です。

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<第72号> データと資産

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データ・ドリブン経営といわれます。

こう言われる時の「データ」には、大きく分けて2つの分類があると思います。

一つ目は、マーケティングに関わるデータ。
ユーザーの行動に関するデータを収集し、蓄積し、分析することで、
よりユーザーのニーズにあった商品やサービスを提供することができます。

もう一つは、プロセスに関わるデータ。
生産プロセスや業務プロセスに関するデータを収集し、蓄積し、分析することで、
自社のプロセスを効率化するための改善活動につながることができます。

マーケティングもオンラインになり、
製造プロセスもIoTが導入され、
データを効果的に活用できるかどうかが、企業の競争力を大きく左右することになります。

これほどデータ・ドリブン経営と言われている中でも、
眠っているデータはまだまだたくさんあります。
むしろ100%データを活用できている企業はないと言えるでしょう。

業務に関わるデータ、営業に関わるデータ、生産に関わるデータ、
労務に関わるデータ、顧客からのフィードバックに関わるデータ、
あらゆるデータを掘り起こすことで、
そのデータの価値が見えてきます。

例えば、業務に関わるデータの一つとしての翻訳のデータ。
グローバル企業ならば、多くの人が何かしらの形で翻訳をしていると思います。
翻訳は主観的なプロセスなので、
1000人の人が翻訳をしていれば、1000通りの翻訳があります。

それらの翻訳がバラバラで統一感がないと、同じ会社の同じ商品でも、
伝わり方が変わります。
もともとは日本語でも、それが英語、中国語、韓国語、インドネシア語など、
言語が変わると伝わり方も変わるかも知れません。
この部分の対訳データをきちんとマネジメントできている会社はまだ少ないです。

データは資産と言われます。
資産ならば、管理すること、増やすこと、活用することの3つが重要です。

データを資産として意識できれれば、
クラウドにデータを載せることで、
それを管理し、増やし、活用することができます。

望むと望まざるとにかかわらず、今はデータ・ドリブン経営の時代。

グローバル企業と、グローバル市場で競争していかなければならない時代、
「データは資産」という意識を高めていくことが
まず重要と感じます。

本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願い申し上げます。

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2020-10-25 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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