<第58号> 機械翻訳

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第58号>
機械翻訳
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。

辞書を引くことがめっきり減りました。

机の横に高校生の時につかっていたジーニアス英和辞典が置いてあり、
すぐに開くことができるにもかかわらず、
まったく使いません。

わからない単語があると、すぐにインターネットです。

理由は単純にスピードです。
単語を入力すると、すぐに意味がわかります。
それだけでなく、様々な例文が記載されているので、
意味を理解することができます。

ただ、辞書で調べていると、なんとなく、
「あれ?この単語この前も調べたな」とか
「ついでもこの単語も調べてみよう」
みたいな副産物があるのですが、
インターネットで単語を調べる場合は、
そういったことがありません。

さらには、だんだんコピペをするようになってきます。

これも理由は簡単にスピードです。
単語を覚えて、自分で入力するよりも、コピペしした方が早い。

そして、最近、英単語をなかなか覚えられなくなり、
さらに覚えた単語も、なかなか頭に出てこなくなってきています。

便利で何かを得た分、何かを失っているのかな?
とふと思います。

さて、本号の内容です。

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<第58号>
機械翻訳
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機械翻訳のマーケットが広がっています。

機械翻訳の使いやすさが向上しているだけでなく、
ニューラル学習によって機械翻訳の精度も飛躍的に向上しています。

一方、機械翻訳を導入する目的は、
大きく3つに分かれます。

一つ目は、英語を得意な人が、
自分の翻訳の補助として。

二つ目は、英語が得意でない人が、
英語から日本語に訳したり、
日本語から英語に訳すために。

三つ目は、機械翻訳+ポスト・エディットで、
翻訳の納期とコストを削減するため。

一つ目の用途は、実は多くの人がすでに利用しているのではないかと思います。
英語を得意としながらも、
「あれ、こういう場合の言い回しって、どういう表現が適切だったかな?」
と思ってグーグル翻訳にかけて、「ああそうだった」と思うケースです。
英語を得意としている方のため、すべてを機械翻訳にかけるわけでなく、
守秘情報などは機械翻訳にはかけないでしょうし、
機械翻訳の結果が間違っていた場合は、すぐ気がつくので、
こういったケースは安心です。

二つ目の、英語が得意でない人が機械翻訳を使用する場合が問題です。
機械翻訳の結果が100%正しいとは限りません。
そのため、機械翻訳の結果をそのまま使用した場合、
意味が全く異なってしまう可能性が高いです。
さらに、グーグル翻訳などの無料の翻訳エンジンに
守秘情報となるような文章を翻訳にかけると、
そのコンテンツがどこでどう管理されているか分かりません。

一方で、付加価値が高いのは二つ目のケースです。
グローバル化が進むほど、コミュニケーションは英語をはじめとした
日本語以外の言語となってきます。
英語が得意な人は、翻訳なしでもドキュメントのやりとりができますが、
英語が得意でない人は、何かしらの翻訳をして、日本語にしてから、
インプットをして、さらに日本語でアウトプットを作成してから、
再度英語にするという作業が必要です。

そこで、
三つ目の機械翻訳+ポスト・エディットの需要が高まっています。
機械翻訳のあと、人間が校正するのがこの機械翻訳+ポスト・エディットですが、
最初からすべて人間翻訳するよりも、コストも納期も大幅に削減できます。
機械翻訳の精度が100%ということはあり得ないので、
人間の校正によって、精度を高めることができます。

ポスト・エディットについてはISO認証もできており、
翻訳とは別のポスト・エディット専用の技能も必要とされるようになっています。
今後、機械翻訳+ポスト・エディットの市場は、
これまでの翻訳の市場を置き換え、主流になると言われています。

その時に使う機械翻訳が、グーグルなどの無料のエンジンの場合、
セキュリティの面でも、使用する用語の統一性の面でも
課題が残ります。

機械翻訳+ポスト・エディットで翻訳を運用する場合は、
自社独自のトレーニングをして、
自社専用のサーバ領域にコンテンツを保管することができ、
高いセキュリティ、通信の暗号化、コンテンツの難読化、
アクセスのトレーサビリティ等を確保できる、
専用の翻訳エンジンを使うことが望ましいと言えます。

本日の内容は以上です。
来週もよろしくお願い申し上げます。

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2020-07-12 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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