<第55号> デジタルとブランド
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グローバル市場開拓 メルマガ
<第55号>
デジタルとブランド
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
2014年、船井総研の企画でスイスにブランドを学びに行きました。
スイスにある、グローバルトップ企業を
日本の経営者の方々と一緒に訪問させていただいたのですが、
その訪問先の一つに、寄宿学校のル・ロゼがありました。
学校関係者が学校内を案内してくださったのですが、
偶然楽しそうに遊んでいた日本から来た学生さんたちと出会い、
そこからその学生さんたちが、学生の視点から、
この学校はとても素晴らしいという気持ちがよく伝わる形で、
学校関係者に代わって学校内を案内してくださりました。
さて、帰りのバスの中で、
果たしてあの学生さん達との出会いは、偶然だったのかな?
と思いました。
学生さんたちが案内してくれたおかげで、生徒としての
学校の素晴らしさがよく伝わりました。
逆にいえば、学生さんたちが案内してくれない限りは、
伝わらなかったと思います。
本当に偶然だったかもしれないし、
もしかしたらシナリオ通りだったかも知れません。
いずれにしても確実に言えることは、
わずか1時間強の訪問で、訪問した我々のほとんどが、
自分の子供たちがル・ロゼで学校生活を送ることができたら最高、
と思ったことです。
確実に訪問する前と訪問する後と比べると、
ル・ロゼへの憧れは高くなった理由に、
そのわずか1時間強の間に受けた演出の効果があります。
その他、スイスで訪問した時計、消費財、工作機械、製薬会社、金融機関等、
すべてにおいて、ただ訪問して説明を受けるだけでない、
何かしらの演出がありました。
いくら素晴らしい内容でも、それが伝わるかどうかが重要です。
マーケティングが広く伝えるための手段と考えるならば、
ブランディングは深く伝えるための手段と言えます。
さて、本号の内容です。
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<第55号>
デジタルとブランド
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デジタルコンテンツは更新コストが安いです。
私のこのメルマガもまぐまぐさまのおかげで無料で配信することが出来ています。
(COST)
そしてCMS等によって、ITの知識に詳しくなくても、
デジタルコンテンツを更新することができます。
いつでも、どこでも、好きな時に、好きな内容を発信することができます。
(TIME)
デジタルコンテンツは、その伝達は対面ではありません。
コンテンツの発信元についても、受け手についても、
お互いについての情報が圧倒的に不足しています。
(NAME)
デジタル市場はインターネットでつながっています。
インターネット市場はグローバルです。
(GLOBAL)
デジタル市場には大きなチャンスがある一方で、
デジタル市場には情報が溢れています。
(FLOW)
デジタル市場に載せた情報は、蓄積されていきます。
(STOCK)
だからこそ、デジタル市場での信用を確立することは難しく、
また確立した信用も失いやすいです。
そして、オンラインで失った信用はオフラインでも影響を受けます。
デジタルブランディングという言葉を聞くことはあまりありませんが、
デジタルマーケティングと同じくらい、デジタルブランディングは重要です。
コーポレートカラー、ロゴの使用にどれくらい気を使っているか、
さらにはコンテンツで使用するフォントの種類、日付の表示方法、
各社独自の表現方法に統一性を持たせているかどうか、ということも、
デジタル市場の情報の受け手はちゃんと見ています。
特に、多言語に展開した場合、情報の発信元が余程気をつけていないと、
ブランドの統一性が失われがちです。
そのため、発信前の段階で、ブランドガイドのようなものを確立しておき、
関係者間で共有して、デジタル市場でのブランドポリシーを
維持していくことが必要です。
本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。
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