<第49号> IoTと医療
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グローバル市場開拓 メルマガ
<第49号>
IoTと医療
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。
リモートワークが普及しています。
多くの人が、Zoom、Skype、Microsoft Team、
Google Meet(hangout)、Webexなどを使いながら、
リモートワークに取り組まれていると思います。
相手があることなので、自分が普段使っているシステムを
毎回使い続けることが難しいので、
上記すべてのシステムを使っているという方も少なくないと思います。
そして、今度はFacebookもテレビ会議システムに参入。
Facebookはやっていなくても、
相手がテレビ会議システムとしてFacebookを指定することがある時のために、
ビジネスパーソンとしてはFacebookのテレビ会議システムも
経験しておかなければならないことになりそうです。
リモートワークになってから、
これまで以上にSNSを使い始めた方も多いと思います。
そして、SNSを使う人が多ければ多いほど、
SNSを通じたビジネスチャンスも広がっていきます。
Linkedin, Facebook, Twitter, Line, Youtube, Instagramを
すべて使い、複数のテレビ会議システムを使いこなしている人は、
決して少なくないと思います。
そして、それらの人が、それらのソフトウェアを使っている時間は、
日々、長くなっていると思います。
デジタル社会はこれからやってくるのではなく、
すでに到来していて、
今は拡大している状況にあることを、
身をもって感じます。
さて、本号の内容です。
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<第49号>
IoTと医療
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総務省の情報通信白書2018によると、
2021年の世界のIoTデバイス数は447.9億台と予想されています。
そして2018年時点で稼働数が最も多いIoTデバイスは
スマートフォンや通信機器などの「通信」となっていますが、
市場としては飽和状態にあり、今後は
「自動車・輸送機器」「医療」「産業用途(工場・インフラ・物流)」
が伸びると記載されています。
実際、工場で使用されるIoTは伸びており、
Siemens社のMindSphere、FanucのField System、
三菱電機やオムロンなどが主導するEdgecrossなどのプラットフォームが
普及しています。
IoTによって、これまでネットワークで繋がっていなかったものが、
常時インターネットに接続され、
様々なデータを取得できるようになります。
IoTデバイスの数が増えれば増えるほど、派生するデータが増えます。
そしてデータ増えるほど、それを解析することによって、
新たな発明が生まれます。
そして、今度はそのアルゴリズムをAIに学習させることで、
AIが人の仕事を置き換えることができるようになります。
さらに、AIが従来の機械学習からニューラルネットワークを用いた
深層学習となったことにより、
人間では解明できないようなアルゴリズムをAI自身が生み出し、
人間以上のアクティビティを実現できるようになります。
表現を変えると、様々なプラットフォームの登場によって、
IoTの利便性が高まり、IoTの普及が拡大し、
その結果、あらゆる作業領域において、
人間の活動がAIに置き換わっていくことになる
と言うことができます。
かつては上記のような現象を「脅威」と捉える考え方も
声が大きかったですが、すでに後戻りできない状況となっています。
そして、今多くのプラットフォーマーが注目しているのが医療。
医療というよりも予防です。
IoTが病気の予防に役に立つことになると、人々は健康になり、
とてもハッピーなことです。
その一方で、人々は健康になるための活動をしながら、
自分のデータをインターネットを通じて、
プラットフォーマーに提供するようになります。
上記の工場の事例にそのまま当てはめてしまうと、
AIが人の健康を左右するようなことにもなりかねません。
そのため、各国はソフトウェアについても
「医療デバイス」と認定して、米国ではFDA、日本では薬事法など
許認可が必要として、デジタル化が間違った方向にいかないように
規制を設けています。
一方でFDAなどは上記の規制によって産業の発展を阻害することがないように、
民間企業とコンソーシアムを組んで実証を行なっています。
Google、Apple、サムソンなどはこのコンソーシアムに入っています。
予防は毎日の活動です。
毎日得られるデータが膨大というだけでなく、
予防を徹底している人は、毎日ニュースを見るのと同じように、
自分の歩数や健康状態をチェックするため、
そこに掲載される広告宣伝の効果は大きいです。
しかも、個人の健康状況に応じた広告が出るとしたら、
その広告に応じて消費を行う方は少なくないでしょう。
そのため欧州ではGDPRのような法律を定め、
日本でも改正個人情報保護法を施行して、
この部分を徹底的に守っています。
デリケートな問題なので、あまり大々的に表に出てきませんが、
IoTはすでに「健康」という普遍的なテーマに関わってきています。
過去繰り広げられた「人工知能は脅威」といった文脈で考えるのではなく、
もしグローバルでプラットフォームが登場したときに、
事業として、個人として、どう対応すべきか?
という視点をもって情報をチェックしておくことが重要と思います。
本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。
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